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8話 ドラゴンの巣と綺麗なドラゴンの子供

 よし、じゃあ次は、巣について聞いてみよう。


「ちゅぎ!! しゅのこと、きいちぇもい!?」


『巣のことか? 良いぞ、今のうちに話しておこう。まず巣の場所だが……』


 ドラゴンの巣は、私が助けられた場所よりももっと奥にあって。でもさっきの場所も、ドラゴンたちの縄張りみたい。もう少し行くと渓谷があって、綺麗なドラゴンはそこで暮らしているよ。


 ただ巣はそこだけじゃなくて、洞窟や湖の中、地下の沼地とか、みんな気に入った場所を巣にしているって。


 それから巣以外にも、みんなが集まってゆっくり過ごす場所があって。森の中に広がる花畑や湖で、のんびりしているみたい。ちなみに湖は、巣になっている湖とはまた別らしい。

 

 かなり広い範囲が、綺麗なドラゴンたちの縄張りってことかな? さすがドラゴンだな。となると、この世界のドラゴンもは物語に出てくるみたいに、かなりの力を持っているのかも。


 そんなドラゴンに助けてもらえるなんて、本当運が良かったよ。下手したら今頃、またあのバカ神の所へ行っていたかもしれないんだから。


『ああ、それからな。俺には子供がいるんだ。ユーイよりも少し背が低いくらいか。ちょうど1年前に生まれてな。良かったら子供たちの友達になってくれないか? 家族でも良いぞ?』


「うまりぇちゃばっかり!!」


『そうだ。今、あそこで暮らしているドラゴンの中では、1番小さいな。まだ数回しか、人間に会ったことがなくてな、もう少し人に慣れさせたいと思っていたんだ。だから小さなユーイが友達になってくれると、とても嬉しいんだが』


「うん!! ちょもだちなりゅ!!」


 友達なんて、そんなお願いならわざわざしてこなくても、いくらでも友達になるよ。


 ドラゴンの子供かぁ。まだ1歳なんだよね? 私より小さいみたいだし、どんな子かな?

 綺麗なドラゴンの子供だから、きっと綺麗で可愛いドラゴンなんだろうなぁ。わぁ、楽しみ!!


 あっ、ちなみにこの世界の日数の数え方だけど。6日で1週間、4週で1ヶ月で、それが12ヶ月で1年だって、セシルさんが教えてくれたよ。


 それから時間も、1日24時間っていうのは変わらないんだ。ただ、分みたいな細かい時間はないみたいで。

 13時15分とかなら、13時と半分前とか、13時30分なら、13時と半分っていう言い方をするみたい。どっちも地球とあまり変わらなくて良かったよ。


 あと、時計は水時計っていうのを使っていて。偉い人だろうが、一般の人たちだろうが、みんな普通に持っているって。

 ただ、職業として、時間を知らせてくれる人たちがいて、1時間ごとに鐘を鳴らして教えてくれるみたいだよ。


『よし、日が完全に落ちる前に帰ってこられたな。ユーイ、下を見てみろ。他のドラゴンたちが見えるぞ。それから、あの白く見える部分。あそこが渓谷で、俺の巣がある場所だ!!』


「どりゃごん!!」


 私は綺麗なドラゴンの背を這って進み、下を覗いてみたよ。そうしたら、下にはドラゴンがいっぱい居て、ギャウギャウと声も聞こえてきたんだ。それに、同じ種類のドラゴンばかりじゃなくて、本当にいろいろな種類のドラゴンがいたの。


 そんなたくさんのドラゴンに感動しているうちに、私たちはすぐ渓谷に着き。綺麗なドラゴンがゆっくりと降り始めて、渓谷の中でもその大きな体が悠々と降りられる、開けた場所に降りたよ。


 すると、続々とドラゴンたちが集まってきて、綺麗なドラゴンに声をかけてきたんだ。


『よう、遅かったな』


『何か問題でもあったのか?』


『ガウルボアが暴れていたようですが?』


『それにこの匂い、何だ人間が一緒なのか?』


 私は綺麗なドラゴンの背に乗ったままだから、綺麗なドラゴンの体でに隠れて、向こうからは見えていないはずなのに、さすがに匂いで分かったみたい。


『ちょっと、いろいろあってな。実は……』


『パパ!!』


『おかえりなさい!!』


 綺麗なドラゴンが話している途中だった。可愛い声が聞こえて、私はすぐに身を乗り出して声の方を見たよ。するとそこには、とっても可愛い、とても小さなドラゴンが2匹ニコニコ立っていたんだ。

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