表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/60

60話 私たちの部屋で一緒に暮らす?

『というかなぁ、お前たち、大事なことを忘れているだろう』


 みんなが何のこと? って、考え込んでるよ。私もね。大事なことって?


『普段は俺たちの出入りが激しいからな、なるべくやらないようにしているんだが。こう被害が出るようではな。一応確認してからにはなるが、おそらく許可されるだろう』


『おじちゃん、だいじなことなに?』


『わすれてることなに?』


『俺がこの部屋に結界を張ってやるから、今回の事が解決するまで、皆この部屋で暮らせば良いだろう。外に行く時も、ユイたちには必ず我々の誰かがついているからな、そっちも問題がないし。本当にまずい時は、空へ飛んで逃げれば良い』


 ん? 結界? 


『けっかい?』


『このおへや?』


『結界張るの?』


『ボクたち、ここで暮らす? ん?』


『はぁ、だからな、ドラゴンの俺がこの部屋に結界を張るから、お前たちはこの問題が解決するまで、ここで暮らせば良いと言っているんだ』


 エルドレッドの話はこうだったよ。


 この場所は、本当は結界が必要な場所。パパたちが暮らしているし、他にも守るべき人や、魔獣たちが暮らしているからね。


 でもそれだと、外から中へ入るのに、なかなか中に入れなくなっちゃって大変な事になっちゃう。だってお屋敷はいつも、ドラゴンやそのパートナーの騎士たち、それから他にもたくさんの人たちが出入りしいるでしょう?  


 その人たちのために毎回結界を解除して、また結界を張ってってやっていたら? 1日にそれを何回やることになるか。


 だからドラゴンたちは結界を張れるけど、本当に何か問題が起きた時にしか結界を張らないって。


 本当はネズズの問題も、結界を張れれば半分くらいは問題が片付くはずで。一応入ってきそうな場所には、それぞれ個々に結界を張っているらしいよ。ただここはネズミと同じようなネズズ。どこからともなく入ってきちゃうみたいでさ。


 だけど今回はいつものネズズたちの動きと違うし、みんなの話から人間が関わっている可能性が高い。そうなれば話しが変わってくる。


 ただ今の段階では屋敷全体に、この街全体に結界を張ることはないだろう。でもそれだと、またぴんくちゃんたちが攫われるかもしれないし、もしかしたら他の魔獣たちも攫われるかもしらない。


 だから魔獣小屋や魔獣に関する場所には、強力なドラゴンの結界を張って、ネズズや他の誰かからの襲撃を防ぐ。

 そしてぴんくちゃんや妖精たちは、私やガオやポヨたちと一緒に守る。そのために私の部屋に結界を張れば、皆ゆっくり過ごせるだろう、だって。


 エルドレッドの話に、みんながみんな顔を見合わせたよね。そして数秒後、みんなは大騒ぎ。でもこれはさっきみたいに慌てた大騒ぎじゃなくて、喜んでの大騒ぎね。


『そうだった。なんかいろいろあって忘れてたけど、ドラゴンに守ってもらえば良いんじゃん!』


『本当だよ!』


『それに僕達の結界も合わせれば最強だよね!』


『気配を消す魔法も使ってさ』


『だね! いろいろやればいろいろ完璧!!』


 みんなじゃないけど私も、ああ!! ってなったよ。何でそれに気づかなかったのか。みんなに協力してもらえれば、ぴんくちゃんたちを守る事ができる! なんて言ったって、私たちのパートナーはドラゴンなんだから! ただ……。


 みんなと一緒に喜んでいた私。でもある事が気になって、すぐに喜びは終わり、そしてまだまだ盛り上がりそうなみんなに話しかけたよ。


「みんな、おはなちきいちぇ!!」


『良かったねぇ! ん? ユイなに?』


『どこに逃げようかと思ってたよ! ん? どうしたの?』


 すぐに私の声に気づいてくれて、私の所へ集まってきてくれたみんな。


「ようしぇいしゃんは、ひととくらしゃない。なかよちでも、かならずいえにかえりゅでちょ? むこうでは、しょだった」


 そう、妖精は人間を完璧には信用しないらしんだ。だからどれだけ仲良しでも、一緒に暮らすって事はなくて。まぁ、絶対にって事はないけどね。現に何人か、人と一緒に暮らしている妖精を知っているって、お父さんドラゴンが言ってたし。


 でもみんなで暮らしていた、ドラゴンの渓谷にいた妖精たちは、私と一緒に寝てくれる事はなかったかな。


 だからさ、私たちの部屋で暮らせば良いって、エルドレッドは言ったけど、妖精たちはそれで良いの? 

 ちゃんとそのことを聞かないと。それでもしもダメなら、今だけ私が部屋を移動したり、妖精たちやぴんくちゃんたちのために、他に部屋を用意してあげたり、そうしないといけないかも。


 と、いう話をみんなにしたよ。でも、そうしたら……。


『あ、そういえば』


『俺たち人間と暮らさないんだっけ』


『忘れてたよ』


『ねぇ、私も忘れてたわ』


 と話し始めた妖精たち。忘れてたって、おい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ