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58話 大騒ぎの私たちと再会の時

『わぁぁぁ!?』


『大変だー!!』


『ネズズの次は、大きな顔が来たー!!』


『大きい顔!?』


『怖い目つき!?』


『わぁぁぁ!?』


『みんなどうしたのー!!』


『おどろいてる、なにかびっくり!?』


『ぽ、ぽよ!?』


「わぁぁぁ!?」


 エルドレッドがブォンっと、小さな結界を張ったことに気づかずに、大慌ての妖精にミント色のモフリモ。そんなみんなの驚きの声に、慌てる私たちも、あっちへそっちへ走り回って大騒ぎに。


 しかもエルドレッドの結界にぶつかって、時々ぼよんっと跳ね返るり、それに驚き今度は反対側へ逃げてまた弾き返されてと、さらに騒ぎは大きくなっていく。私も1回だけ弾き返されちゃったよ。


 そんな大騒ぎの私たちを大人しくさせようと、私たちを次々に捕まえていくアルベルトさんとエルドレッド。2人は誰かを捕まえると、みんながゆっくりとくつろいで、私たちの部屋へ来られるようにって用意してきていた、ちょっと大きめで浅い籠の中へ入れていく。


「エルドレッド、そっちだ!!」


『アルベルト、お前の方へ行ったぞ!!』


「まったく、ユイたちまで」


『今はとりあえず、捕まえることに集中だ! おい、お前も籠の中へ入れ!!』


『ほらほら、お前もこっちだ』


 だんだんと少なくなる、慌てて飛び回っている妖精たち。と、半分くらい籠に入ったところで、ガオとポヨ、そして私とぴんくちゃんが確保されて、エルドレッドの背中に、ポイポイポイっと載せられたよ。それでエルドレッドに注意された。


『お前達は妖精たちと一緒に、何を驚いているんだ! 落ち着いて周りを見てみろ!! 何も問題なんかないだろう!!』


『……もんだいない?』


『……びっくりなに?』


『……ぽ、ぽよ?』


「ん? あれ?」


 キョロキョロと周りを確認。確かに問題はないよね? 何で私たち慌ててたんだ? それにさっきエルドレッドの結界に弾き返されたよ~な?


『あれぇ?』


『なにもない?』


『ぽよぉ?』


「えりゅ、なんでけっかいはっちぇりゅの?」


『はぁ、まったく。いいか。他のまだ飛び回っている妖精たちとモフリモを確保するまで、お前たちは俺の背中で静かにしているんだぞ』


『うん。ポヨ、なんでオレはしってたのかな?』


『ガオもボクもはしってた。ゆいもぴんくちゃんも』


『ぽ、ぽよ、ぽよよ』


『うん、しんぱいだね』


『あ、でも、エルドレッドおじちゃんが、なんでかわからないけど、けっかいをはってて、ここからでられないから。またいなくならないから、だいじょぶだよ』


『ぽ、ぽよ』


 今のは。ミント色のモフリモが慌てたまま、またどこかに行っちゃう? って言ったんだって。確かにエルドレッドの結界が張られているから、何処かへ行っちゃう心配ははないから安心だよ。だけどエルドレッドは何で結界をはったのあ。 しかもいつの間に?


 あっ、ちなみにエルドレッドの結界だけど、エルドレッドはいろいろな結界を張ることができるんだ。今回張った結界は、安全性、遊び性能抜群の結界だよ。


 結界を張ると、膜みたいな物に包まれるでしょう? 今回の結界は、その膜が外からの攻撃に強く、しかも柔軟性抜群で、攻撃されるとびよ~んとそれを相手の方に弾き返すの。


 でもそれだけじゃなく、私たちがその結界に向かっていくと、エルドレッドがちょうど良い具合に結界を調節してくれて、びよ~んびよ~んとバウンドして遊べるようにしてくれるんだ。


『アルベルト、そっちに行ったぞ!!』


『向こうの2匹は任せる!!』


『あっ、みんなかごにいれてる』


『みんなくっついて、ざわざわしてるね』


 私たちが用意していた籠に入れられた妖精たち。飛び回っている妖精たちよりも落ち着いているけど。それでも何? 何なの? ってみんなくっついたまま、ザワザワしているよ。


 それからも、どんども妖精たちを確保していった、アルベルトさんとエルドレッドさん。数分後、ついに残りは妖精2人、ミント色のモフリモだけに。それぞれが1人ずつ妖精を確保する中、ぴんくちゃんが大きな声をあげたよ。


『ぽよよ!! ぽよー!!』


 籠の中はザワザワしているけれど、飛んでいる方の騒ぎはおさまっていたから、ぴんくちゃんの声はしっかりと響いて、ミント色のモフリモがピタッとその場に止まったんだ。遅くなってごめんね、ボクはここにいるよ!! って叫んだんだって。


『ぽ、ぽぬ?』


『ぽよよ!!』


『ぽぬー!?』


『ぽよー!!』


 ぴんくちゃんの方へ、凄いスピードで走ってきたミント色のモフリモ。エルドレッドがサッと嘴で掬い、ぽんっとぴんくちゃんの方へ、ミント色のモフリモを放ってくれた。そして……。


『ぽぬー!!』


『ぽよー!!』


 お互いの顔をすりすりしたあと、くっついたままくるくると回るぴんくちゃんたち。2匹は泣きながら、とても嬉しそうな顔をしていたよ。

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