42話 3人一緒の爆発クルクルヘアー
そして、ボンッ!! ボンッ!! ガオとポヨのスーパーボールサイズのファイヤーボールが爆発した。すぐに白い煙がもくもくと2人を包み見えなくなる。でも私の時と違って、咳き込む様子も、痛がる様子もなく、笑い声が聞こえてきたっていうね。
『ゲラゲラ、ポヨ、きょうはどんなかな?』
『ケラケラ、ガオ、おもしろいのがいいね』
『はやくけむり、きえないかな? ゲラゲラ』
『はやくみたいね。ケラケラ』
何がそんなに面白くて楽しいのか。それにその煙でよく笑えるね。絶対吸い込んでるはずでしょう?
と思っていたら私の時と違い、すぐに煙が収まってきて。そうして煙から現れたガオとポヨは……。
すぐにお父さんドラゴンの所へ行き、ミラ貝をを要求。でもお父さんドラゴンは溜め息を吐くばかりで出してくれず。だから2人はみんなに、はやくミラ貝を出してと言い始め。
それに対しいつの間にかこっちへ来ていた、アルディスお兄ちゃんが対応してくれると。すぐにミラ貝を覗き込んだよ。
顔をモミモミしたり、お尻を映してみたり、尻尾を振ってみたり、いろいろなポーズをして。みんなの視線なんてなんのやら、それをやり続けたガオとポヨ。
ちなみにミラ貝は、地球の鏡と同じ感じだよ。この世界に鏡はなくて、いつも使っているのがミラ貝。貝の内側が鏡みたいにピカピカで、鏡としてしっかり使えるの。
ミラ貝は人の大人が全身映るサイズや、コンパクトタイプまで、いろいろなサイズに成長するから。自分で必要な物を買ったり、海に潜って獲ってきたりするみたい。
でも、獲る時は注意が必要。毒を持っていて、小さいサイズなら、ちょっと痛くなるだけだけど。大皿くらいのサイズになると、後遺症が残ったり、最悪命に関わることも。それよりも大きい物は即死のこともあるって。
貝自体でも攻撃をしてくるから、それの対処も必要。スパッ!! と少しだけ切られるだけならまだ良いけど、最悪胴体をスパッとされる事も……ね。それで毎年、結構な人が亡くなっているらしいよ。
と、そんなミラ貝を使って、自分たちの体をチェックしていたガオとポヨだけど。ようやくそれが終わったのは15分くらいしてから。その間にお父さんドラゴンたちは、ガオとポヨを止めずに話しを進めていたよ。途中で止めると煩いからだって。
2人で並び、最後にミラ貝に向かって、うんうん頷くガオとポヨ。そして……。
『これ、すごい!!』
『これ、びっくり!!』
『いままでで、1ばん!!』
『1ばんおもしろくて、1ばんかっこいい!!』
『こげたろころが、それぞれのいろをよくしていて』
『さらに、からだぜんたいのくるくるが、ちょうどいいくるくるで』
『『かんぺきなできあがり!!』』
私の感想。どこのヘアースタイル評論家だ!! だったよ。
この時のガオとポヨは、爆発の熱のせいなのか、体全体の毛先がくるりんとカールしていて。しかもそのカール部分は焦げて茶色くなっており、毛だけ見るとプードルみたいだったんだ。
そしてそんなプードルドラゴンのガオとポヨは、評論をやめると、満足の笑みを私に向けてきて、私もミラ貝を見てと言ってきたの。
仕方なく、ガオとポヨの方へ行った私。そうしてミラ貝を見れば……。私もガオとポヨと同じことになっていたんだ。
ストレートで腰まであった髪の毛が、毛先はチリチリになり、クルクルとカールしていて、色が変わっている箇所も。私も自分の爆発で、髪に被害が出ていたんだよ。
『ゆい、いっしょ、うれしい!!』
『いっしょがふえた!!』
ニコニコのガオとポヨに、私は少し困りながらも笑いかけたよ。だってお揃いって喜ばれちゃね。
それでお父さんドラゴンに聞いた話し。ガオとポヨは今回、わざと魔法を爆発させたけど、普段は練習中、時々爆発させてしまって。その爆発の時は、毎回毛の色やスタイルがかわって面白くなるから、それを2人は楽しんでいると。
もちろん練習中の爆発はわざとじゃないよ。そんな事したら、お母さんドラゴンにめちゃくちゃ怒られるからね。練習中にふざけるなって。
前にそれで怒られてるドラゴンがいて、その時の怒られていないドラゴンの逃げるのの早かったこと。まぁ、練習中にふざけるのはダメよね。
ただ今日は、私が同じようのなっちゃでしょう? だから嬉しいが大きくなり過ぎて、わざと爆発させお揃いにしたと。
ちなみに私は咳き込んで目や鼻が痛み、口の中がイガイガしたけど。ガオとポヨは慣れているから、体はしっかりと爆発の風圧と煙を浴びながら。煙を吸い込まないように、羽やしっぽで、うまく風を送り苦しまないようにしていると。
その話しを聞いた後、私の魔法については一旦保留にして、クリーン魔法で綺麗にしてからご飯を食べようとしたの。でもそれで毛が元通りになるはずもなく、だけど何故か汚れも落ちず。
そうしてその格好のままお屋敷へ行ったもんだから、大騒ぎになっちゃったんだ。




