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41話 魔法の爆発と盛り上がるガオとポヨ

『何だ、本当に似ているな』


『オレもまさか、ユイまで魔法が小さくなるとは思っていなかった。今まで群れにいた子供で、そんな子供たちはいなかっただろう? 逆に力が強すぎて、巣を壊した子供たちはいたが』


『そうだな。小さくなるのは初めてだ。もちろん魔法が小さくなる者もいた。だがそれは、元々の魔力量が少なかっただけにすぎん。訓練を重ねるうちに魔力が増し、2年もすれば、他のドラゴンと変わらぬ魔法を使えるようになっている』


『それに比べて、ガオとポヨとユイは、魔力量には問題はないし、しっかり安定もしている』


『ならば原因は何だ?』


「……もしかして」


『何だグレイオル? 何か分かったのか?


「いや、原因が分かったわけではないが。もしかして同じ事が起こっているのは、ユイとガオとポヨが、運命の相手だからではないか? ほぼ全ての相性が良く、何をやるにも、同じような考えを持ち、行動も同じようなことをするのだろう?」


『あー、まぁ、その辺は。今までの者たちはそうだったが』


「なら、この魔法が小さくなる状態も、運命の相手だからで説明できるだろう」


『グレイオル、確かにそれは運命の相手ということで、説明できるかもしれないが。原因の方をしっかりと解明しなければ、いろいろと問題が出てきてしまうぞ』


 私とガオとポヨの魔法のことで、話しが止まらなくなったお父さんドラゴンたち。でもこの時、私の2番目の魔法の指先ファイヤーはまだ発動中で。

 このままだと、さっきの小さな火の玉ファイヤーみたいに。何もしていないにも関わらず、もう1つ指先ファイヤーが発動して、またどこかへ飛んでいっちゃうかもと。


 お父さんドラゴンでも誰でも良いから、消してもらおうと思ったんだ。ヴァルガンにぃが握り潰してくれても良いしね。


 だから声をかけようとしたんだけど。でもその前に起ってしまったんだ。あれがね。


「おとうしゃん、ぱぱ」


『しかし、これは本当にどうしたものか』


『やはりここは、オリヴィアとアストラナに聞いた方が良いだろう』


『それにあの2人は、この中の誰よりも、さらに詳しく魔力を見る事ができる。もしかしたらオレたちが気づかなかった何かに、気づいてくれるかもしれん』


「そうだな。よし、帰ったらすぐに……」


「おとうしゃん、ぱ……」


 言いかけた瞬間だった。ボンッ!! うん、本当に漫画か小説で使われる表現みたいに。指先ファイヤーが、突然は爆発したんだ。


 突然のことと風圧と熱さに、驚いてその場に尻餅をついた私。しかもそれから煙に巻かれて、ケホケホッと咳き込んでしまい。


 大丈夫か!? という声が、周りから聞こえるけど。何も答えられないは、目が痛くて開けることができず、様子を知る事ができないはで。まぁ、慌てたよ。


 でも数分もすると、隣で魔法を使う声が聞こえて、苦しかったのと、喉と目の痛みが、すっかり治ったんだ。


『ユイ、大丈夫か!?』


『あ、あい』


『ユイ、すまなかった。話に夢中になってしまって、魔法をそのままにしていたのを忘れてしまっていた』


『子供には良くある事なんだが。まだ長時間、魔力を一定にする事ができない子供たちが、魔法を使い続けると、魔力が揺らいでしまい爆発を起こすんだ』


 もちろんそれは初級の練習をしている時に多く、魔法の威力も小さいから、大きな爆発になる事はないんだけど。そういう時に対処できるよう、必ず大人と練習しているって。


 考えないといけない事が多くて、話しに夢中になりすぎて、魔力が揺らいだことに気づかなかったと。


 まぁ、いろいろと変な事が多かったからね。私も、どうして教えてくれなかったのとか、ちゃんと見ててよなんて怒るわけもなく。逆に自分でもちゃんと気をつけないと、って考えたくらいでさ。


 でもその時、私たちと違い、盛り上がったドラゴンたちがいた。それがガオとポヨね。なぜか私を見て、目をキラキラさせて、それから、


『ポヨ! これもオレたちといっしょ!!』


『うん! ボクたちといっしょ!!』


『うれしい!!』


『うん! うれしい!!』


『オレたちも、いそいでいっしょになろう!!』


『うん! なろう!!』


『おい、お前たち、何をそんなに楽しそうに話している?』


『パパ、オレいっしょ!!』


『ボクもいっしょ!!』


『だから。いまからいそいでぼんっ!!』


『ぼんっ、いっしょ!!』


『ぼん? ……おい、お前たちまさか!? ダメだ、今はそれはするな!!』


 この時、ガオとポヨもまだ、ファイヤーボールを発動したままで。慌てたお父さんドラゴンが止めに入ろうと駆け寄る。でもお父さんドラゴンが2人にたどり着くより先に……。

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