12話 セクシーダイナマイトボンバーなお姉さんドラゴンたち
なにしろそこにいたのは、ただのメスドラゴンじゃなかったんだ。いや、確かにメスドラゴンではあるんだけど。
その姿は全員、グラマーでモデルのような体型をしていて、しかもセクシーな衣装に身を包んでいる、セクシーダイナマイトボンバーな女性たちだったの。
その光景はまるで、海外の煌びやかなファッションショーに迷い込んだみたいで。あまりに素敵な姿と装いに、自分がよりちんちくりんに見えて、悲しくなったていうね。
私は将来、どんな大人になるんだろう。ボンッ、キュッ、ボンッ……。せめてお姉さんドラゴンたちの半分でも、セクシーになれないものか。
『あら、可愛い人間女の子。どこから来たの?』
『どうしてここに? もう人間が来る日だったかしら?』
『いらっしゃい、よく来たわね』
『人が来るなら、もっと人に合わせたご飯を作っておくべきだったかしら。もう、ちゃんと伝えてくれないと』
さっきみたいに、私を迎え入れてくれるお姉さんドラゴンたち。そんなお姉さんドラゴンたちに、お父さんドラゴンが私のことを簡単に説明して、私も自分で簡単に自己紹介。
「ゆいでしゅ! よろちくおねがいちましゅ!!」
『ユイちゃんね、よろしくね』
『あら、名前まで可愛いわね』
『でもそうね。襲われせいで、可愛いのに襲われたせいで、洋服がボロボロになっちゃってて、これはダメね』
『ユイちゃん、ご飯の前に、汚れは魔法で綺麗にして、可愛い洋服に着替えちゃいましょう』
おお!! みんなユイって呼んでくれてる!! うんうん、ほら、ちゃんと呼べるんじゃん。なんでお父さんドラゴンたちはユーイなのさ。ガオとポヨもそれに気づいて、お姉さんドラゴンたちに言ってくれたよ。
『パパたちだめ。ゆーいっていう』
『ユイなのにのばす』
『あら、そうなの? いやねぇ、ちゃんと呼んであげなさいよ』
『ちゃんと音を聞かないからよ』
『よく聞かないで、サッサと答えようとするから、そういうことになるのよね』
『ご飯を食べ終わるまでに、呼べるようになっておきなさいよ』
『さぁ、ユイちゃんはこっちよ』
お姉さんドラゴンたちに怒られて、ブツブツ言うお父さんドラゴンたち。
ただ、文句言ってる暇があるなら、食器を並べなさいって。姉さんドラゴンたちが指示を出し始めて、慌ててお父さんドラゴンたちが動き始めたよ。
そんなお父さんドラゴンたちを残し、白く輝く長い髪のお姉さんドラゴンが、私をある洞窟へ案内してくれて。ガオとポヨも私たちに付いて来たよ。
『ママ、カッコいいようふくがいい』
『かわいいおようふくも』
『分かってるわ』
ん? ママ?
「まま、おかあしゃん?」
『ふふ、そうよ。私はこの子達のママ。ユイちゃん、よろしくね』
「はじめまちて!!」
『あの人がいてくれて良かったわ。後で詳しく話しを聞くでしょうけど、ここでは私たちが絶対にあなたを守るから。安心してね』
『ママ、カッコいい』
『かわいいがいい』
『だから分かっているわ。カッコよくてかわいい服ね。私たちはこうして、人に変わることができるの。変わった時に、普通に洋服は着ているけれど、他にも洋服が欲しいって、みんなで作っているのよ。子供達の洋服もね。まだこの子たちは変身できないから着られないけど、あなた体型に、ピッタリの服もあるわよ』
なんだろう、もっとこう野生みがあるのかと思ってけど、普通に人と同じような生活してるんだね。異世界ってこうなんだ。ちょっと意外だったな。
そんな事を考えながら、お母さんドラゴンが選んでくれた洋服は、ガオとポヨのリクエスト通り、カッコよくて可愛い洋服だったよ。
黒色なんだけど、そこに白色でギザギザ模様が入っていて、白色の部分がキラキラと光っているワンピース。くるっと回ると、フサァって綺麗にスカート部分が広がるんだ。
「かっこいいち、かわい!!」
『他にもいろいろあるから、明日からの洋服はあとで選びましょうね』
体がちびっ子過ぎて、上手く洋服が着られず。お母さんドラゴンに手伝ってもらって着たワンピースは、私の体型にピッタリフィット。ボロボロの洋服は、お母さんドラゴンが預かってくれることになったよ。
それから綺麗にする魔法、クリーン魔法で、体全体を綺麗にしてもらって。トイレも洞窟の奥で済ませて、魔法で綺麗にしてもらった後、ご飯を食べる場所へ戻ることに。なるほど。これならトイレも問題ないよね。良かった、どうするのかとおもってたんだよ。
素敵な洋服に、私はスキップしそうになりながら、洞窟を進んで行く。と、その時、ガオとポヨが、お母さんドラゴンに光の話しをしたんだ。
『ママ、オレとポヨとゆい、おともだちよりも、おともだちになった』
『でもパパはわからないの』
『せつめいしたけどだめだった』
『あら、そうなのね』
『それから、オレとポヨ、ゆいがあくしゅしたら、ぽわっとひかった』
『ぽわっと。でもすぐにきえた』
『光った?』
『うん、オレひかった、ぽわっと』
『ボクもひかった、ぽわっと。ゆいも光った、ぽわっと。みんなひかって、すぐきえたの』
『あれ、なにかな?』
『なにかなぁ?』
『光ったの。……そう、光ったのね』
あれ? なんかお母さんドラゴン嬉しそう?
お母さんドラゴンの様子が気になったけど、その後お母さんドラゴンは、『何かしらねぇ』で
話しを終わらせたから、話しを聞けないまま終わっちゃったよ。
そしてご飯を食べる場所へ戻った私たち。そんな私に、更なる衝撃が待っていたんだ。




