11話 すぐに消えた不思議な光
「うよ?」
『ん?』
『なに?』
何で私たちの体、光ってるの? 綺麗な光で、温かみがあるから、悪い光じゃないとは思うけど。自分の体を見たり、相手の体を見たりする私とガオとポヨ。ただ……。
「およ」
『きえた?』
『おわり?』
じっくり確かめる暇もなく、光はさっさと消えて、私たちは元通りに。今の何だったんだ? 私何かした? それともガオとポヨ? でも2匹の様子だと、私と同じで何も分かってないって感じだし。う~ん?
不思議に思いながらも、まぁ、もう収まったし良いかと、私は顔を上げて周りを見たよ。そうしたら何故か、大人ドラゴンたちが驚いた顔で私たちを見ていて。お父さんドラゴンはそれに加えて、何とも言えない表情までしていたんだ。
何々? 今の光、何かまずいものだったの!?
「みな、どちたの?」
『あれ? パパ、へんなかおしてる』
『パパ、どうしたの? ボクたち、ぽわっとひかった。それでへんなおかお?』
『そのかお、だめなときのかおとにてる。いまのはだめなひかり?』
『あ、いや、別にダメな光でなないぞ。というか、どちらかと言うと良い光と言うか』
そうお父さんドラゴンが言った後だった。他のドラゴンたちが笑い始めたんだ。
『ハハハハハッ!! 先を越されたな!!』
『まさか先に、息子たちの方が運命を見つけるとは!!』
『運命が見つかりそうだったが、性格が合わないと断ってから、何の変化もないからな』
『いやぁ、ユーイがどんな人間に育つか分からんが、とりあえずは運命に出会えて、親としては万々歳だな』
『そのうち息子たちに、いろいろと抜かされるんじゃないか? ハハハハハッ!!』
『お前たち、煩いぞ!!』
怒るお父さんドラゴン。それをぽけっと見るガオとポヨ。私も訳が分からず、じっとお父さんドラゴンを見つめちゃうよ。
『パパ、いまのひかりなに? オレ、はじめてひかった』
『ぼくも、はじめてひかった』
『ゆいもはじめて?』
「うん。ん? いまゆいっていっちゃ?」
『うん。だってなまえ、ゆい』
『パパたちみんなゆーい。ずっとまちがってる』
おおお!! 光も気になるけど、先にこっちだよ。何? ガオとポヨはちゃんと私のことを、ユイって言ってくれたんだけど。それに比べて大人組、何でみんなしてユーイなんだよ。
ちゃんと聞いてないんじゃないの?
今の私たちの会話に気づいたのか、お父さんドラゴンが近づいてきて、ガオとポヨに聞いてきた。
『さっきの光は悪いものではない。後でゆっくり説明してやるから待っていろ。それよりも、今のは何だ? ユ、ユ、何だって? この人間の子供の名前はユーイだろう?』
『ちがう。ゆーいじゃないよ、ゆい』
『みんなちがうよ、まちがい。ゆい。ゆーいてのばさない』
『伸ばさない? ユーイ、ガオとポヨが間違いだろう?』
「あっちゃる。ぱぱどりゃごんと、ほかのどりゃごんまちがいよ」
『何だって?』
『名前が間違ってるらしいぞ?』
続々と私たちの周りに集まってくるドラゴンたち。それから30分くらい、まさかのお名前の呼び方練習になるとは思ってなかったよ。ただそれでも、完璧に名前を呼ばれることは、なかったんだけどね。
途中で新しいドラゴンが飛んできて、練習は一旦終了。飛んできたドラゴンは、みんなを呼びにきたんだ。ここにきて初めてのメスのドラゴンだったよ。ここにいたのは、みんなオスドラゴンだったみたい。見た目じゃ分からなかったからさ。
それで、何でオスばっかり集まっていたのか聞いたら、なんてことはなかった。今日はメスがご飯当番だったんだって。オスは狩りね。ご飯を作るのも狩りも当番制で、きちんと決まっているらしい。
他にも当番はあるみたい。その時その時教えてくれるって。群れで暮らしているから、そうしたら方が楽なんだって。ドラゴンが、まさかの当番制で暮らしているとは思わなかったよ。
ということで、ご飯を食べる場所へ移動することになった私たち。さっきみたいにお父さんドラゴンの背中に乗せてもらい、ガオとポヨも一緒の乗っかって移動する事に。
ガオとポヨはもちろん飛べるけど、まだお父さんドラゴンや他の大人ドラゴンみたいに、しっかりと飛べないんだって。こう細かい動きとか、風に乗るのがちょっと……らしい。でも、もう少しって言ってたよ。
その話しを聞いていたらガオとポヨに、一緒に飛ぶ練習をしようねって言われたよ。飛ぶ練習……。人の私って飛べるのか?
私は基本の火、水、風、土、光、闇魔法に、他にもいろいろと魔法を使えるよう、バカ神がしてくれたけど。風魔法を上手く使って、飛べたりしないかな? そんなことができるライトノベルや漫画もあるでしょう? そうしたらガオとポヨと一緒に飛べるけど。
うん、というか、できるなら私も飛んでみたい。地球にいたんじゃ、絶対にできないことだもん。何とかできないかな?
なんて考えているうちに、すぐにご飯を食べる場所に到着。いやぁ、到着してすぐビックリしたよ。思わず、
「セクシーダイナマイトボンバー……?」
って言っちゃったくらいにね。




