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1話 異世界転生早々死にかける私『ぜっちゃいに、なぐっちぇやりゅ』

「もちもまたちんで、あのしぇかいで、しゃいかいで、しゃいかいちたら、ぜっちゃいになぐっちぇやる!!」


 今のは、『もしもまた死んで、あの世界で再会したら、絶対に殴ってやる』って言ったんだよ。だいぶ子供言葉になっちゃってるけど……。これもどれも、全部あいつのせいで!!


 なんで私がこんな物騒なこと口にしてるのか。それは少し前まで、地球の日本で普通に暮らしてた私、高橋結衣28歳が、新しい世界で2度目の死に直面してるからだ。


『グオォォォッ!!』


『なぜ暴れているのかは分からんが、サッサと自分の住処へ戻らないか!! ここは俺たちの縄張りだ!!』


『グオォォォッ!!』


『チッ、面倒だな。やってしまうか。俺たちの夕食になってもらうぞ!!』


『グギャアァァァッ!!』


 今、私の目の前では、ゾウほどもある大きな猪のような生き物と、よくファンタジーに出てくるあのドラゴンが。私を時々コロコロ転がしながら、壮大な戦闘を繰り広げている。


 たぶん、あの大きな猪みたいな生き物は、ライトノベルや漫画に出てくる魔獣だろう。それにドラゴン。

 ああ、本当に私は、異世界に転生したんだなぁ。めちゃくちゃ楽しみにしてたんだけどなぁ。何で転生早々、また死にそうにならなきゃいけないのか。


 そもそも地球の日本で暮らしていた私が、何でこんな魔獣やドラゴンがいる場所にいるのか。それは、ある人物のミスから始まったんだ。


 数時間前……。たぶんだけど。あれからどれくらい時間が経ったのか、正確には分からないんだよね。


 体感的には数時間前、私はいつも通り残業を終えて、終電に乗ろうと駅で電車を待っていたんだ。


 だけど電車がホームへ入ってくるにとほぼ同時に、誰かが私にぶつかってきて、私はそのままホームの下へ。そして次の瞬間には電車に轢かれ……と思ったら、気づけば花畑にいて、目の前には土下座している男がいたの。


「まことに申し訳ございませんでした!!」


 そうして、思いきり謝ってきた男。


「今回のことは、私のミスによるもので、本当に、本当に申し訳ございません!!」


 あっ、これもしかしてあれか? ライトノベルとか漫画でよくある、神様のミスで死んだやつか?

 なんて、急な出来事に逆に慌てるんじゃなく、妙に冷静だった私は、とりあえず目の前の土下座男の話しを聞くことにしたんだ。


 すると、どこからか背広を着てメガネをかけている、ザ秘書って感じの若い男性が突然現れて。土下座男のことと、私の身に起こったことについて説明すると言ってきたよ。


 その理由は、この土下座男に任せると、しっかり話しが伝わらない可能性があるのと、ちゃんとすべてのことを話すか分からないからだって。まったく、どれだけ信用がないんだか。


 そうして聞いた話しだけど、やっぱり私が思っていた通りだったよ。


 まず、この土下座男に関しては、私たちの世界でいうところの神で。そして今回のことは、このバカ神が原因だったの。


 本来だったら、私にぶつかってきた酔っ払いは他の男にぶつかり、そのぶつかられた男が死ぬはずで、私は死ぬ予定じゃなかったと。


 でも事件が起きる少し前、この若いメガネの男性、名前はセシルさんと言うんだけど。セシルさんは仕事をサボって、フラフラしてばかりの神を、数時間にわたって叱っていたらしい。


 すると、その叱られた後に、そんなに怒る事ないだろう、と逆ギレして、イライラしたバカ神が。そのイライラをを発散させるため、『馬鹿野郎ー!!』と叫んだって。


 その瞬間、バカ神は力を使ってしまい、その力がまさかの酔っ払い男にヒット。酔っ払い男はその衝撃で、本来ぶつかるはずだった男性にぶつからず、手前にいた私にぶつかり。私はホームから落ち、そのまま電車に轢かれ、死んでしまったらしい。


 その話を聞いた瞬間、まぁ、バカ神のことを睨んだよね。そんな私に、再度土下座をするバカ神。


 そしてもちろん言ってやったよ。


「自分が仕事をサボったことで叱られたくせに、なに逆ギレしてんだよ」


 ってね。


『申し訳ない!!』


 そう謝り続けるバカ神。そんなバカ神を無視して、私とセシルさんは話しを続けたよ。


 まず地球での私は、バカ神のミスのせいで死んでしまったとはいえ、もう死亡扱いされており、今更戻ることはできない。死んだ私が生き返ったら、それこそ大問題になるからって。


 まぁ、それはそれはね。突然死んだ人間が、おはよう! なんて戻ってきたら、ただのホラーだろう、って納得したよ。


 ただ、それではあまりにもということで。私の今後について、私はある提案を受けることになったんだ。

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