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エッセイとネタエッセイ

神か悪魔か。技術の代替者人工知能。AI革命前夜第2弾

作者: 文字塚

・私がAIに求める性能があるとすれば、自分の作品を「評価し分析する能力」


 生成AI第2弾。AIについて少し語ります。

 生成AIについての意見や見解は多数見られますが、今回はまず、


「読者がAIに小説を書かせればいい」


 という斬新な見解についてまず触れておきます。確かに読者が自分好みの作品を生成AIにオーダーし、書かせるというのはあり得るでしょう。個人で楽しむ分にはありはありかなと。ただこれ「二次創作」とかならまだしも、楽しみ方としてはかなりマニアック。


「全く思い入れがない作品を一人ただ読む」


 という、個性的な使い方だと思います。イラストとは違い「文章を読み物語を楽しむ」というのは、やはりマニアック。今後AIが進化し、


「映像化」「アニメ化」


 などが簡単に出来るようになったら、全く景色は異なりますが「役者」「BGM」なども必要であり、先の話かなと思います。さて本題。


□生成AIの前提

 今の生成AIも確かに優秀ではあるのですが、いかんせん「思考」していない。人工知能と呼んでいいものか、ちょっと躊躇う段階。膨大なデータから「最適解っぽいもの」を出してくるだけ。


 言ってしまうと「対話、会話」出来ない。

 利用者の「なぜ?」という、問いにまともに答えられない。

 例えば小説なら、


「この文章や物語は何を参考にして書いたのですか?」

「どの作品、作家からパクったんですか?」


 と確認しても、正確に答えられない。今は、


「癖の強い便利な道具」


 という段階でしょう。

「法的に問題がないようにお願いします」とオーダーして、きっちり守ってくれるでしょうか(笑) これもまた難しそうです。


□イラストは異次元

 小説などの「物語」が必要ものはまだ物足りないですし、とても人工知能とは呼べません。しかし生成AIの学習能力から繰り出される、


「圧倒的模倣力」


 これはちょっと異次元。

 AIイラストの完成度は高過ぎます。浮世絵までAIに描かせることが出来、我々はそれを見てもAIか否か判別出来ない。使う人が上手く利用すると、達人クラスのイラストが出来上がります。

 イラストは一枚絵なので、表面的な情報として学習、模倣しやすいのでしょう。要はパターンを学びオーダーに応えている。これが「マンガ」となれば大分話が変わる。ストーリーやコマ割りなど複雑な作業はまだまだ難しいでしょう。


 が、いずれ出来るようになる。

 そしていくつかの段階を越えたものが本物の人工知能であり「思考」し「対話」する能力を有している。便利な道具になるのか人間を遥かに超えた怪物となるのか、それは分かりません。そしてAIにも個性があるので、実にSFです。


□生成AI活用法

 私は生成AI使っていないのでちょっと分からないのですが、道具としては今でも使えるでしょう。創作という点から見れば、例えば調べもの。ざっくりこんな質問。


「歴史小説を書きたいのだけど、歴史的事実について教えて欲しい」


 これに少し手を加え、少し具体化してみます。


「神聖ローマ帝国について調べたいんだけど、どんな本を読めばいい?」


 当たり前の話を記します。

 生成AIは「責任」を取らない。

 また「根拠論拠」という概念がない。

 これを前提にすると、


「質問し応答させ、実際調べてみる」


 今はこれが一番現実的かと思います。

 調べものなどの「取っ掛かり」など、ただの「道具」として使う。これではないかなと。


 というのはですね「生成AIが法的にどこまで認められるかさっぱり分からない」から。

 生成AI自体はこれからも進化し続ける。が、法的位置付けとして「表現の世界でどこまで認められるか」が計算出来ない。

 日本語で書かれた文章であろうと、国外から「著作権侵害」とか言われる可能性も孕んでいます。今現在は未確認ですが、なろうがAI小説を基本的に認めない姿勢なのは、色々ややこしいからだと思います。実際どちらに転ぶか分からない。

 ですので「例文を書かせる」「プロットや設定のパターンを教えてもらう」など、今の性能で遊べばいいのではと私は考えます。


□〆に。読者としてAI小説を読むか。「表現者はいなくならない」

 私はAI小説は読まないと思います。

 また程度にもよりますが、


「AIに文章を書かせてそのまま採用した。また手直しした」


 という作品も読まないでしょう。

 見分けが付かないので結果的に読むことはあると思いますが、これはなんでもそう。便利な道具なので。労力が違いすぎる。

 読者さんがどう受け止めるかは自由ですが、なんでもありになると、書き手でもある我々の存在意義が問われてしまう。というのではですよ、行き着くところ、 


「小説家いらない」


 という話になるんです。

 創作、表現、芸術の分野で何もかも認められるなら出版社は「AIと契約すればいい」という話になりかねません。締め切りは絶対守るし、というか編集者さんが指示出せば出来上がりです(笑) 優秀な「小説系生成AI」など、その製作者と契約した方が早いですよね。


 将棋や囲碁、チェスは既に人間を超えています。ですが、AI同士の対局はエンタメコンテンツとして人間を超えられない。いずれ「頼り甲斐のある相棒」となり、AIは日常に溶け込むでしょう。スマホに搭載され、他の情報端末にも搭載される。今はまだまだ試行錯誤の段階ですね。これが生成AI使ったこともない私の結論です(笑)


  まとめ。


・調べものの取っ掛かりとして使う

・AIの性能を駆使して遊びまくる

・例文を書かせたりしてみる

・プロットや設定書かせてみたりする


 まあ参考に使う程度な、検索エンジンの発展型。

 まだこの段階かなと。


 先に記したようAIにおける一番欲しい性能は「評価や分析」だと私は考えます。

 自分の作品や有名な作品を「評価、分析」して欲しい。どういう評価基準でどう分析したか「説明して欲しい」のです。そして複数のAIが欲しい。評価基準は多様なので。


 対話や議論出来れば便利は便利ですが、かなり先の話かなと。「会話対話」は難易度が高いので。実際AI使うようになったらまたなんか記すかもしれません。

 今のところ予定なし(笑)

 今回はこれぐらいで、ではでは。

・生成AIとAIは別物ですね。

・情報と技術を学ぶ生成AIと思考するAIは別物。

・また機会があればなんか記します。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 個人が、自分の読みたい小説を生成AIに書かせるという目的は面白いと思いました。 超パーソナルな出版社、映画会社などは将来できるかもしれませんね。 [一言] 自分の小説創作についての使い道で…
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