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なんやかんや宇宙進出時代

作者: 土蛇 尚

 なんやかんやあって、地球を脱出する必要に迫られた人間達は、でっかい宇宙船を作った。地球はもう住めないらしい。

 全力を以ての造船、積荷の準備、なんやかんやと大事な事が沢山あった。その中でも一番大事なのが、誰が乗るかだ。作った考えた働いた人全員を乗せる。それは無理な話だった。だって宇宙船は沢山の人がいないと作れないのに乗れる人はずっと少ないから。


 なんやかんやあって、じゃあ関わる人の中で、特にすごい人と偉い人を乗せればいいのではないかとなった。これは部分的に採用された。船を作る人、直す人、動かす人の中で「作る人」のすごい人、偉い人は乗る必要がないとされた。だってこの一隻でもう作らないはずだから。


 なんやかんやあって「直す人」が乗れなくなった。宇宙船を作るのにお金を出した人が乗せろと言い出したからだ。彼らは何も役に立たないけど直す人の代わりに乗る事になった。あとは公正公平な正義に基づく選抜で決まった。船員の平均年齢は63歳。


 なんやかんやあって地球を脱出できた宇宙船は月の近くで壊れた。それで一度下ろしたはずの「直す人」を地球から呼ぶ事になった。

 宇宙船を追いかけてきた小さい宇宙船には、直す人の代わりに追加のお金を出した人と政治家が乗ってきた。話を聞くに宇宙船が壊れた事は知らなかったらしい。計画にない増員で酸素が足りなくて「動かす人」が地球に帰ることになった。


 壊れた宇宙船、直す人はおらず、動かす人も帰らされた。それから宇宙船は勝手に動き出した。神のおかげだ、云々で宇宙船の人達は大喜びした。そうしていると宇宙船は誰も操作していないのに太陽に向かってどんどん近づき始めた。誰も止められない。


 なんやかんやあって宇宙船の人達は争いあって、ほとんど人がいなくなった後に太陽に突っ込んでバラバラになった。


 地球には宇宙船を作る人、直す人、動かす人が残った。




「所定の操作を行い計画は遂行されました。宇宙移民計画に於いて妨げになる人物の多くは今はおらずもちろん母なる地球はこれからも私たちの故郷であります。ですが我々は宇宙に向かって一歩を踏み出すべき時が来たのです。必要な技術と知見は獲得できました。一番艦『尊大な一歩号』に関わった人材もいます。さあ新たなる新天地へ!」




本作品はカクヨムでも投稿しています。

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