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図書館。

ぎゅっと。

作者: caem


 どうしてこんなに 悲しいの


 どうしてこんなに 嬉しいの


 ただ ものすごく温かい 差しのべられた手のひらは


 お母さんでもない お父さんでもないのに


 兄弟 姉妹もいない 一人っ子だったから


 ずうっと掴んでいたいよ 離したくなかったんだよ


 だって 友達なんていなかったからね


 はじめて嬉しい はじめての気持ち


 ポケットに仕舞いこんでみたら もう耳まで真っ赤だよ


 イヤがるかな 嫌われるかな どうだろうかな


「ん、なぁに?」


 なぁんだ キミも一緒だったんだね


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