元素視点:未来地平
謎めいたお話です。本編にまだ出ていないキャラクターの名前やルートエンド内容が含まれます。
「確かに、分岐進化という仕組みはあります。しかし貴方の場合、闇竜神の人工素体として作られた以上、進化先は固定されています。しかしその代わりに、闇竜神という種を超越するための要素が魂に内包されています」
未来地平。あらゆる詩文が辿り着く場所。
そこには、
12星剣騎士になり、仲間と共に世界記述外存在から世界を守るカーンがいた。
教師になり、エミルとイリシャとトウマを導くカーンがいた。
騎士になり、フェリスと結婚して世界を守るカーンがいた。
錬金騎士になり、イリシャと結婚して共に世界の真理を探求するカーンがいた。
錬金術師になり、今は亡きセイルの遺志を継いで錬金術を窮めんとするカーンがいた。
賢者になり、ミゼルローンと結婚して共に生者に慈悲をもたらすカーンがいた。
不動産屋になり、俗物としてハーレムを築くカーンがいた。
貿易商人になり、仲間と共に世界を股にかけて旅するカーンがいた。
オールス国の国王になり、今は亡きロミオンとジュリエンを哀れんで、モンタギー家とキャピレ家に制裁を加えるカーンがいた。
人工冥界マスターになり、死者の魂に料理を提供するカーンがいた。
農家になり、グラムグレイズと結婚して作物を育てるカーンがいた。
鍛冶屋になり、エンザルクの祝福を受けて刀剣を打つカーンがいた。
吟遊詩人になり、アリシアと結婚して世界中に詩をもたらすカーンがいた。
太陽になり、ガルドルーグの祝福を受けて第三氷河期から世界を救うカーンがいた。
イリシャと同化して世の中の男を誑かすカーンがいた。
フェリスと同化して世の中を全裸の渦に巻き込むカーンがいた。
エミルと同化して世界を混沌に叩き落すカーンがいた。
トウマと同化して12星剣を探すという使命を背負った少年漫画の主人公じみたカーンがいた。
魚介類と同化してアイドルになり、魚介類並びに甲殻類その他諸々を魅了するカーンがいた。
「現状の貴方が辿る全ての詩文において、貴方は、幸福な結末を迎えています。
もっとも、不幸な結末もあったようですが、それはこの際置いておくとしましょう」
この世界を滅ぼし、他の世界をも滅ぼさんとする闇竜邪神になったカーンがいた。
世界の垣根を越えて人の心に魔を植え付ける闇竜魔神になったカーンがいた。
これらの2つは、不幸な結末の詩文を辿ったカーンの残留思念だった。両者ともに、世界に仇を成したがために『彼女』に討たれた哀れな存在だった。
プラチナの髪を未来地平に靡かせる『彼女』――フラスフィンは、一冊の書物を開いて告げる。
「恋愛と結婚と家族構築と終活を幸福な結末と言うのなら、確かに、貴方の目的は達成したと言えます。
しかし、貴方の全ての詩文を見渡してみると、どれも結末は同じです。最後には白蛇教団の使徒あるいは白蛇神に討たれて重傷を負う。その傷は決して癒えぬ傷であり、家族に看取られ、安らかに亡くなった。
それが貴方の人生でした。
だからこそ、貴方たちはここにいる」
「最後の貴方が新しい詩文を開拓することを願って下さい。私から言えるのはそれだけです」
「ヒントですか?
……そうですね。既にそれは貴方たちの中に芽生えています。貴方たちはそれを自覚できなかったからこそ、使徒や白蛇神に討たれたのではありませんか?」
「最後の貴方がそれを自覚できれば、赤で塗り潰された未来地平に新たな可能性をもたらすでしょう」
「さて、最後の貴方はそれを自覚できるのか。
貴方たちよ、彼の人生を見届けましょう」
現時点で本編に登場したキャラクターは以下の通りです。
カーン(主人公):登場済み。
フェリス:登場済み。本編ではまだ生存中。
エミル:登場済み。本編ではまだ生存中。
セイル:登場済み。本編ではまだ生存中。ただし、カーンは名前はおろか存在すら知らない。
イリシャ:登場済み。本編ではまだ生存中。ただし、カーンは名前はおろか存在すら知らない。
ガイン:名前のみ登場。ただし、カーンは名前はおろか存在すら知らない。
トウマ:未登場
ロミオン:名前のみ登場。ただし、カーンは名前はおろか存在すら知らない。
ジュリエン:名前のみ登場。ただし、カーンは名前はおろか存在すら知らない。
アリシア:名前のみ登場。ただし、カーンは名前はおろか存在すら知らない。
ミゼルローン:登場済み。本編ではまだ生存中。
エンザルク:未登場
グラムグレイズ:名前のみ登場。ただし、カーンは名前はおろか存在すら知らない。
ガルドルーグ:未登場
フラスフィン:名前のみ登場。
次回はカーンの温泉回です。




