8話:考えれば考えるほどにわけが分からない僕の今生☆
そもそも棺桶って何なんだ?
地球のゲーム知識を使って、冷静に考えてみよう。
棺桶で寝る魔物でメジャーなものと言えば、《吸血鬼》だ。
じゃあ僕は吸血鬼なのか? と言えばそうでもない。吸血鬼は基本的に夜行性だ。太陽の光や流水やニンニクに弱い。日光を浴びるだけでもダメージを受けるはずだ。
ゲームでよく題材に挙げられる真祖の吸血鬼はそういう弱点を持ってないらしいけど、僕が真祖なのかと言うと違うだろう。
というか、変形機構を持つ吸血鬼は、恐らく吸血鬼ではない。
ピコン。
『スキル《生物知識・基礎》の発想値が20増加しました』
次に、宝箱に潜む生物を連想してみる。おなじみ、《ミミック》だ。
じゃあ僕はミミックなのか? と言うと、これも何か違う。ミミックがこんなアグレッシブに動くか? いや、探せばあるのかもしれないけど、恐らくそれは地球人が想定するミミックとは違う気がする。
ピコン。
『スキル《生物知識・基礎》の発想値が20増加しました』
次に、《動き回る鎧》の線を考えてみる。《魔王クエスト》に出てくる、あの《動き回る鎧》だ。
僕の中身が甲冑だったので、僕は動き回る鎧の亜種なのでは? と考えてみたのだ。
これは有り得そうな線だなーと思えた。しかし、どうも決定打にはならない。《動き回る鎧》がわざわざ棺桶の中に収納されている理由がそもそも分からない。
ピコン。
『スキル《生物知識・基礎》の発想値が20増加しました』
次に、群れる生物の線を考えてみる。
個体そのものは非常に小さな生物だけど、群れで行動することによって一個の巨大な生物として振る舞えるというタイプの生物だ。言ってしまえば、キノコやハチの仲間だ。
棺桶の中には群れる生物が潜んでいて、それが僕の本体なのではないか? 群れる生物ならば甲冑を動かすぐらいワケは無いだろう。
しかしながら、この説も却下された。
僕の本体が群れる生物であるならば、必ず、その末端が出てくるはずなのだ。キノコなら胞子が出てくるし、ハチなら働きバチが出てくる。
今のところ、その様子が無い。僕の闇オーラを胞子と解釈することは容易いけど、だったら《闇の胞子》みたいな名前で表示されるはずだ。胞子と表示されてないので却下となる。
ピコン。
『スキル《生物知識・基礎》の発想値が20増加しました』
最後は、魔法生物か。
魔法生物と一口に言えば簡単だけど、この世界の魔法って何なんだ? どういう仕組みで魔法が発動するんだ?
うーん、わからん。
ピコン。
ピコン。
『スキル《生物知識・基礎》の発想値が20増加しました』
『発想値が100に達しました。スキル《生物知識・基礎》を獲得しました』
何かスキルを獲得したようだが、それはこの際、置いておく。
僕は一体、何なんだろうか。
わけがわからないぞ☆
『待て! ――魔物だ!』
僕が内心で頭を抱えていると、いつの間にやらフェリスさんが上空を指差していた。
●ステータス
名前:カーン・オケ
本名:佐藤孝一
LV:5
種族:不明
職業:無職
称号:人殺し、忍耐の精神、守護の精神、巨乳美女を警戒する
隠し称号:神帝から観察されている
スキル:存在同化、自動翻訳、情報把握・強、地属性耐性、疾走撃、味見、素材発見LV2、素材採取LV1、毒耐性、休憩LV1、傲慢LV2、同化存在解放、蚊の飛翔、吸血、細菌注入、剣化、甲殻虫の飛翔、晶化斬、暗闇・単、潜伏LV1、発火・単、地裂波、炎破、受け流しLV3、二刀流、熟練度把握、発想値把握、闘気制御、生物知識・基礎(NEW!)、存在封印解除、存在封印
存在ストック:ナイトメア、ローグドモスキー、リスタルサーク、リスタルサーク
存在ストック上限:4/7
パーティ:フェリスのパーティに所属
隠し効果付与:神帝の観察
スキル 発想値
『《スキル交換》 50/100』
『《スキル譲渡》 50/100』
『《???》 0/100』




