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転生したら棺桶でした  作者: 半間浦太
第一章:棺桶転生
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20話:フェリスさんの鞄には一杯巻物が入っている


 料理。


 ……この状態で料理ってできんの?


 果てしのない疑問が僕の中で蚊のように渦巻く。


 いやいや、蚊はいらん! しっしっ!


 体は同化しても、心までは同化させてやるものか! 僕の心は僕のものなんだからな! 誰にも渡してたまるものか!


 とにかくも料理だ!


『お主らが空腹であると言うのであれば、我輩が料理を作ろう』

『なにッ!? いいのかッ!?』


 フェリスさん、ガバッと立ち上がった。


 この人……よだれを垂らしてる……。


 マジで大丈夫なのか、この世界の女騎士。


『フェリス、カーン様はお客様なんだよ!? ダメだよ、あたしたちが料理を作らなきゃ!』


 年下の方が常識人ってどうなんだ? まあいいけど。


 エミルちゃんは育ち盛りっぽいから、ちゃんとした料理を食べさせてあげたい。フェリスさんは放っておいてもどうにかなるんじゃない?


 さーて食材はあるかなー。僕はそんなもの持ってないし、聞いてみるか。


『フェリスよ、食材はあるか?』


 その瞬間、フェリスさんは俯いてしまった。

 

『すまない……! 生憎と手持ちの食材は切らしていてな……!

 本当は我々の方が客人に振る舞うべきなのだが――不覚ッ!』


 あ、一応そういう常識はあったんだ。


 無いならしょうがない。食材を探してくるかー。


『では、食材を探してくる』

『あたしも行くー!』


 エミルちゃん、元気よく手を挙げたー! いやー元気っていいなー羨ましいなー!

 そんで、フェリスさんはどうするん?


『私は出血と鎧の破損が酷い。《治癒ちゆきょく》の巻物で出血を止めて、《修繕しゅうぜん》の巻物で鎧を直す。

 多少時間がかかるので、先に行ってくれると助かる』


 それは構わないんだけどさ。






 フェリスさん。


 さっきから気になってたんだけど、君の鞄、どんだけ巻物が入ってんの?




●ステータス

名前:カーン・オケ

本名:佐藤孝一

LV:2

種族:不明

職業:無職

称号:人殺し、忍耐の精神、守護の精神

スキル:存在同化、自動翻訳、情報把握・強、地属性耐性、疾走撃、味見、ナイトメアの色々なスキル、傲慢LV1、同化存在解放、蚊の飛翔、吸血、細菌注入

存在ストック:ナイトメア、ローグドモスキー

存在ストック上限:2/3

パーティ:フェリスのパーティに所属

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