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転生したら棺桶でした  作者: 半間浦太
第二章:棺桶の就職
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49話:フラスフィン顕現


「出来たぞ」


 ほどなくして、騎士用の盾と魔法使い用の杖が誕生した。


 【竜眼石の盾】と、【竜眼石の杖】だ。


 フェリスさんは畳の上に置かれた盾を見つめながら、額をさすっている。別に痛くはないのだろうが、自分の一部を切り離したので気になるのだろう。


 セイル先生は新錬金星剣【ニューウェーバー】をイリシャに渡すと、荷電した右手を軽く振った。


「良かったな。これで竜人族ドラゴニュートと思われる心配は無くなった。種族を問われた時は、純粋人間族ピュアヒューマンと精霊のハーフだとでも主張すればいい」

純粋人間族ピュアヒューマン……」


 エミルちゃんは【竜眼石の杖】に真摯な眼差しを向けた。


 あーあ、これはあれだな。トウマ少年のことを思って魔法使いとしての在り方を考えているパターンだな。うわーい、甘酸っぱい青春だなー。


「さて、我々はパーティから脱退させて貰うとしよう」

「待った!」


 用は済んだとばかりにさっさとパーティから抜けようとするセイル先生を僕は制止した。


「今後も我々に協力して欲しい」


「詳しく語らんでもいい。事情は大体把握した。王女エミルに、ウェイン公爵の娘フェリス、闇竜神候補者カーン。今まで大変な道のりだったな。

 しかし、私たちが協力しなければならない理由は何だね?」


 もっともな意見だ。

 さて、どう説得したものか。


 悩む僕の前に緑色の光が瞬いた。


「それは私の口から説明しましょう」


 風竜神こと、フラスフィンさんの顕現である。


 人間形態で顕現したフラスフィンさんは、僕の性癖にズキュンと来る容姿だった。


 年齢にして20代前半ぐらいの若さ! プラチナの髪に青い瞳! 白磁の如き肌に控え目な胸! カモシカを彷彿とさせる華奢な脚! 白色を基調としたローブがとても似合っている!


 うおおおおおおお、好きだあああああああ! 今の僕はこういう女性に弱いんだ! 間違いない、一目惚れだ!


 神を前にしては、さすがのセイル先生も驚きを隠せないようだった!


「【言葉】の神帝にして風竜神、フラスフィンか」

「えっ!? フラスフィンって、あの!?」


 イリシャが動揺しまくっていた。フェリスさんも唖然としていた。


 無理もない。いきなり神様が出てきたら誰だってこうなる。僕だってそうなる。


 フラスフィンさんは畳の上に降り立つと、この世界の現状を語り始めた。


「この世界は白蛇神に侵攻されています」

「魔王ではないのだな?」

「邪神の類です」

「厄介な事態になったな。それで?」


 フラスフィンさんは、爆弾発言をした。


「今から1年後――六竜歴1558年12月18日に、私がこの世界を滅ぼします」



●ステータス

名前:カーン・オケ

本名:佐藤孝一

LV:1

種族:人工闇竜・成長体

職業:無職

称号:人殺し、忍耐の精神、守護の精神、巨乳美女を警戒する、古代兵器級、地雷屋さん

隠し称号:神帝から観察されている

スキル:存在同化領域、自動翻訳、情報把握・強、火属性耐性、地属性耐性、味見、素材発見LV2、素材採取LV1、毒耐性、休憩LV1、傲慢LV2、同化存在解放、剣化、甲殻虫の飛翔、晶化斬、潜伏LV1、炎破、受け流しLV5、二刀流、熟練度把握、発想値把握、闘気制御、生物知識・基礎、異次元収納LV10、鼻伸ばし、地雷操作、ゲーマー魂覚醒LV2、無限加速宇宙、未来集約

存在ストック:リスタルサーク、リスタルサーク、ピノッキオンズ・アビスアース

存在ストック上限:3/30

パーティ:フェリスのパーティに所属

隠し効果付与:神帝の観察


  スキル      発想値

『《スキル交換》  50/100』

『《スキル譲渡》  50/100』


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