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転生したら棺桶でした  作者: 半間浦太
第二章:棺桶の就職
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48話:セイル先生は苦労人


 安全のため。


 確かに、安全のためと言えば安全のためだろう。



 実は、【分解LV10】でも生身の人間から肉体の一部を分離することは出来ない。



 セイル先生は、【存在分解】を使うつもりなのだ。



 目を瞑れと言ったのは、セイル先生が僕らを殺したくはないからだ。



 セイル先生が自身のステータスやスキルを秘匿する理由は、ユニークスキル【存在分解】にある。



 【存在分解】は非常に強力なスキルだ。ラスボスと使徒以外の物質だったら何でも分解できる。

 金属や生物を分解できるし、敵も味方も分解できるし、何だったら【奈落の種子】だけ分解して【奈落の種子】に汚染された人間を助けることだって出来る。


 セイル先生がその気になれば、【奈落の種子】に汚染された人間を正気に戻せるのだ。しかしセイル先生は存在分解を使わない。それはなぜか?


 このスキルが世間一般に知られたら、悪人に利用されてしまうためだ。


 義理の妹を誘拐されて「国王を分解しろ」と脅迫されたり、義理の妹を誘拐されて「パーティメンバーを分解しろ」と脅迫されたりと、そんな感じにセイル先生は苦労していた。そういった経緯があり、セイル先生は自身のステータスやスキルを秘匿するようになっていった。


 あーあ、惜しい。このような人材が在野に埋もれているのは実に惜しい。是非とも登用したい。ゆくゆくは、魔法少女エミルが奈落の種子に洗脳された人たちを浄化する正統派魔法少女系世界観を構築したい。エミルちゃんがイリシャとトウマの三角関係に翻弄された末に、トウマと結婚してくれるとなお良し。困った時は僕を召喚獣として呼んでくれればなお良し。


 あ、いいなー。この案すごくいい。王道系魔法少女じゃん。この世界観は是非とも確立したい。


「目は瞑ったな?」

「うむ」

「う、うん」


 エミルちゃんは不安がっているようだった。

 僕とフェリスさんは、エミルちゃんの手を握った。


 【存在分解】が発動した。


 フェリスさんとエミルちゃんの額に、小さな稲妻が迸った。





●ステータス

名前:カーン・オケ

本名:佐藤孝一

LV:1

種族:人工闇竜・成長体

職業:無職

称号:人殺し、忍耐の精神、守護の精神、巨乳美女を警戒する、古代兵器級、地雷屋さん

隠し称号:神帝から観察されている

スキル:存在同化領域、自動翻訳、情報把握・強、火属性耐性、地属性耐性、味見、素材発見LV2、素材採取LV1、毒耐性、休憩LV1、傲慢LV2、同化存在解放、剣化、甲殻虫の飛翔、晶化斬、潜伏LV1、炎破、受け流しLV5、二刀流、熟練度把握、発想値把握、闘気制御、生物知識・基礎、異次元収納LV10、鼻伸ばし、地雷操作、ゲーマー魂覚醒LV2、無限加速宇宙、未来集約

存在ストック:リスタルサーク、リスタルサーク、ピノッキオンズ・アビスアース

存在ストック上限:3/30

パーティ:フェリスのパーティに所属

隠し効果付与:神帝の観察


  スキル      発想値

『《スキル交換》  50/100』

『《スキル譲渡》  50/100』

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