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転生したら棺桶でした  作者: 半間浦太
第一章:棺桶転生
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12話:胸が小さい方が戦闘には有利だと思います


 敬語禁止ね。やめよーよ、敬語。


 と言うのも、フェリスさん、敬語使うの苦手っぽい印象だったから。

 このフェリスという女騎士さん、どうも、その……言い方は悪いけど、脳筋っぽいんだよね。


 うーんこの残念美少女感。しかし20歳って、少女というくくりで合ってるのか? ちと不安だ。


 当のフェリスさんはと言うと、びっくりしちゃってた。


『そ、そうか。では、敬語を使うのはやめにしよう』


 あ、僕が尊大な口調で敬語使うなーって言ったせいかな。ハハハ。僕もなぜこんな口調で喋ってるのかもうワケワカメだよ。


 でも物分かりの良い人で良かった。

 以降、敬語禁止。慣れないことするのはやめましょー。


 フェリスさん、こほんと咳払いして右側の通路を指差しました。


『立ち話も何だ。あっちの通路を渡れば、地底湖に辿り着く。今日はそこで野営しよう』


 え、そうなの?

 なんかやけに詳しいな。フェリスさん、この洞窟の構造知ってるの?


『ん? ああ。一度、【結晶迷宮】を通った経験があってな』


 結晶迷宮。

 ははーん、さてはこの洞窟、【結晶迷宮】って名前なんだな。分かりやすくて助かるわー。


『心配するな、カーン殿。

 私に胸を借りる勢いで来てくれ!』


 いきなり何を言ってるんだこの人は。マジでそう思った。


 ちなみにフェリスさんのバストサイズはCぐらいだった。失礼ながら微妙な線だった。


 いやさー、胸が小さいのは戦いで有利なんだけどさー。普通、転生したら巨乳美女が伴侶になったり、即席ハーレムが出来上がるのがお約束じゃない?


 まあ、僕は結婚相手を見つけるためにこの世界に転生したようなものなのでどうでもいいけど。ぶっちゃけハーレムってさ、一般的な家庭を崩壊させる原因なんよね。そこんとこ考えると、ハーレム形成は断固として阻止しなくてはならない。絶対に、絶対にだ!


『早く行こっ、カーン様!』

 

 うんうん。エミルちゃんは元気だなー。王女なのに元気っ娘とはこれいかに。


 しかしもどかしいなー、この精神会話。システムメッセージと間違えそうになるのが嫌なんだよねー。紛らわしくてしょうがないわー。

 もっと普通に会話できれば楽なんだけど……チラッ。



 システムメッセージさん、反応無し。



 さすがに無理か。そりゃー、念じただけでスキル獲得するのも限度があるよね。


 あーあ、早く人間の言葉を話せるようになりたいなー。人間を【存在同化】できたら人間語喋れるようになるのかなー。




 そんなどうしようもない思考をハムスター回転させてる内に、僕を含めたフェリス御一行は通路を渡って地底湖に辿り着いたのだった。




●ステータス

名前:カーン・オケ

本名:佐藤孝一

LV:2

種族:不明

職業:無職

称号:人殺し、忍耐の精神、守護の精神

スキル:存在同化、自動翻訳、情報把握、地属性耐性、疾走撃、その他色々なスキル、傲慢LV1、同化存在解放

存在ストック:ナイトメア

存在ストック上限:1/3

パーティ:フェリスのパーティに所属

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