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転生したら棺桶でした  作者: 半間浦太
第二章:棺桶の就職
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イリシャ視点:あの子に謝りたいこと


(【精神会話】って、疲れるのよね)


 フェリスなる女騎士のパーティに入ったイリシャは、【精神会話】の仕様に難儀していた。


 魔法は使えないが、恩恵は受けられる。普段滅多に交わさない【精神会話】は、思いのほかにイリシャのの調子を崩していた。


 イリシャは魔法への適性が無い。故に、魔法と接するとに乱れを生じさせてしまう。いわゆる、【魔法酔い】に近い症状であった。


「はぁ。お腹が減ったわ」


 隣を歩くセイルが眼前の魔物を吹き飛ばすついでに、チョコレートを差し出す。


「そうぼやくな。帰ったらスライムたちの料理が待っているぞ」


 イリシャはチョコレートをかじる。空腹に染みる甘みが舌の上で広がった。


「ん。ありがと」

「さっさと行くぞ。今回の件は君に責任があるのだからな」


 セイルに指摘され、イリシャの胸中に苦い思いが広がる。


 エミルと言ったか。あの子のあの表情。何度思い返しても、胸の中にもやもやが残る。


(あの子にはちゃんと説明して、謝らないと)


 イリシャは森林地帯の入り口を見つけるや、【異次元収納LV10】を発動した。


 森林地帯には多くの魔物が潜んでいる。【夜視ナイトビジョン】に映る魔物の影を数えるに、優に100体は超えているだろう。


(これも自業自得かしらね)


 イリシャは新錬金星剣【ニューウェーバー】を取り出すと、夜の闇に刃を振るった。


次の話ではカーン視点に切り替わります。

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