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転生したら棺桶でした  作者: 半間浦太
第二章:棺桶の就職
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38話:「信じてたのにっ!」


 しかし!


 仲間になって下さいと伝えようにも、僕はまだ喋れないのだった!


 仕方が無い。ここは無言で敗者に手を差し伸べる程度に留めよう。


「ほう。敗者に手を差し伸べるとは。高貴なる(ノブレス)振る舞い(オブリージュ)か」


 涙を浮かべるイリシャは、かーっと顔を赤らめた。


「な、何よ! べ、別にあんたなんか、あんたなんか!」


 そう言っておずおずと僕の手を取るイリシャは、やはりツンデレなのだろう。


 だがしかし!


「カーン様……」


 イリシャに手を差し伸べる僕を見たエミルちゃんの瞳から、光が失われていく!


 ああ、エミルちゃんのかわいいお目々から大粒の涙が零れていくではないか!


「――信じてたのにっ!」


 そう叫ぶと、エミルちゃんはダッシュで雪原に去っていった!


 うわああああああああ! すみませんでしたあああああああ!!


「追うぞ、カーン殿!」


 フェリスさんが全裸で叫ぶ! 頼むから、着替えてから叫んでくれ!


 という僕の心の叫びを代弁するかのように、セイル先生は《早着替え》の巻物スクロールを異次元から引っ張り出した。


 さすがはセイル先生、気が利く。セイル先生に見習ってフェリスさんも鞄から《早着替え》の巻物スクロールを取り出した。相変わらず何でも持ってるな、この人。


「元はと言えば我々の責任。我々も同行しよう。行くぞ、イリシャ」

「わ、分かったわよ! 行けばいいんでしょ、行けば!」


 手の甲で涙を拭い、イリシャは新錬金星剣ニューウェーバーを異次元に収める。

 《早着替え》の巻物スクロールを使っていつもの服装に着替えたフェリスとセイル先生は、互いに頷き合った。


「パーティ要請を頼む」

「うむ、了解した!」



 ピコン。


『セイル・ラザムとイリシャ・フィームがパーティに参加しました』



「セイル・ラザム、参る」

「イリシャ・フィーム、行くわよ!」



 2人はキレッキレにポーズを取ってパーティに参加した。



 僕よりこの人たちの方が主人公っぽいのは何なんだろうか? 本当の主人公はこの人たちではないのだろうか? という果てしのない疑問が頭の中を駆け巡ったが、とりあえず僕は精神会話で宣言した。


『これよりエミルの捜索を行う!!』




●ステータス

名前:カーン・オケ

本名:佐藤孝一

LV:1

種族:人工闇竜・幼生体

職業:無職

称号:人殺し、忍耐の精神、守護の精神、巨乳美女を警戒する、古代兵器級

隠し称号:神帝から観察されている

スキル:存在同化領域、自動翻訳、情報把握・強、火属性耐性、地属性耐性、味見、素材発見LV2、素材採取LV1、毒耐性、休憩LV1、傲慢LV2、同化存在解放、剣化、甲殻虫の飛翔、晶化斬、潜伏LV1、炎破、受け流しLV4、二刀流、熟練度把握、発想値把握、闘気制御、生物知識・基礎、ゲーマー魂覚醒LV2、無限加速宇宙、未来集約

存在ストック:リスタルサーク、リスタルサーク

存在ストック上限:2/8

パーティ:フェリスのパーティに所属

隠し効果付与:神帝の観察



  スキル      発想値

『《スキル交換》  50/100』

『《スキル譲渡》  50/100』


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