表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このラブコメの主人公の顔と心がすごいブサイク  作者: ホーキン
もしも、心の声が反対に聞こえる力を手に入れたら、あなたらどうする?
1/36

プロローグ

「きみにだけには言っておくよ。実はぼく……地球の人間じゃないんだ」

 真剣な顔で荒唐無稽な告白をしてきたのは、どこからどう見ても平凡な少年にしか見えないヤツだった。とてもじゃないが、オレと同じ公立高校に通ってる地球人とは思えないし、思いたくもない。つーか、同じ高校に通ってること自体が恥だ。

「ふ~ん。そうなんだ」

 だが、それくらいではオレは動じない。オレのハイレベルなスルースキルを持ってさえいれば、これくらいのバカ話、軽く流すくらい造作もない。

「理解するのは難しいと思うけど、要するにぼくは、きみたちの言葉でいう異星人、親しみやすい言葉で言うなら、宇宙人になるんだ」

 そのとき聞こえるはずのない音を全身で感じた気がした。それは、その場のオレの空気が波のようにひいていく音。いわゆるドンぴきって状態。そう、オレは自称宇宙人に対して、哀れむような気持ちで胸がいっぱいだった。

「はいはい。すごいすごい」

「思ったよりも、驚かないんだね。安心したよ」

 驚くなんてもんじゃない。驚きを通り越してあきれてるんだ。

 よっぽどそのことを言ってやろうと思ったが、なんとか踏みとどまる。

 相手の目が恐ろしくマジだった。

 ああ、そうだ。こいつは空気が読めないヤツだったんだ。初めて会ったときも確かこんな感じだったな。

 オレは目の前の人物――自称宇宙人を最初に目撃したときのことを思い浮かべる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ