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青年少女  作者: 青月志乃
第2節 ぬーちゅーばーになる!
8/33

第8話 修学旅行1日目!

修学旅行前日の夜…わたしはぬーちゅーぶで生放送をしていた。

要望のゲームをしていると絶対に寝過ごすので、今日は雑談だけという事にしている。

「____でですね!明日からもう楽しみで〜!」

『どこ行くの?』『おじちゃんがいいとこ案内してあげるよ』『←事案』『うさぎちゃんが来ると聞いて(ガタッ)』『←お前のとこには来ないから座ってろ』

「行く場所は流石に言えないですからね⁉︎ていうかなんかすごい危ない人見たくなってる人いません???」

『危ない人なんていない』『お土産待ってるね』『←はーいおじさんちょっとこっちで話そうねー』

「えっとえっと…あはは…そんなわけで、3泊4日なので帰ってくるまでは放送はできないので、そのお知らせです!」

『旅館で放送すれば良いでは?』『帰ってくるまで待つよー』『旅館放送のやつ流石だなぁ』『←ダメでしょふつうに』

「しませんよ⁉︎ってやだもうこんな時間⁉︎えっとお知らせとかお話とかまだしたかったですけどもう寝なきゃ…ごめんなさい!今日はもう終わりますね!バイバイ!」

『良い子は寝る時間』『なら悪い子になろう』『楽しみすぎて寝過ごさないようにね』『おつー』

リスナーさんたちのコメを見ながら手を振り、放送を停止、カメラとマイクの確認をしたのちゆっくり深呼吸をするとあくびが出てきた。

いそいそとベッドに入り、目覚ましをセットして目を閉じる。呼吸を睡眠に近いように深くゆっくり吸って吐いて。ゆっくり登ってくる睡魔に身を任せそのままわたしの意識は夢へと落ちていった。


「おはよー!」

翌日の朝、快眠で遅刻もせずに学校へ行くとすでにアキちゃんたちは登校していた。

アキ「おはよーいのりちゃん〜楽しみすぎて寝れなかったよー!」

かな「えー私10時間くらい寝れたよ?」

ゆあ「あたしもふつーに寝てたわ」

アキ「アレー?もしかして寝れなかったの1人???」

そうアキちゃんがいうと私たちはケラケラと笑い、同じ班になれたのでどこに行こうかと相談し始める。もちろん前もって行動計画は立ててあるのだが、やはりそれ以外にも行きたいところは山積みなのだ。

しばらくすると先生から号令がかかり、学年全体で整列を始める。その後点呼を取りバスで駅まで移動、駅から新幹線に乗った。

その間はアキちゃんが爆睡してたり、クラスの子達とお菓子を分け合ったりしながら時間はすぐに過ぎていった。


お昼過ぎ、はわたし達は大きな遊園地に到着した。通称○SJに初めて来た学校のみんなのテンションは爆上がりで、なんとファストパス付きという学校の大奮発に『スーパーハイテンション』状態へ突入。

夜の20時には門に集合せよと残し、自由時間として解放された児童達は雪崩のように施設内に突貫する。…のをわたしは知っていたようにゆっくりカナちゃん達と入っていく。

______________

___________

________


行きたいところを出し合いながらアトラクションを廻り、夕食を済ませたところで19時半を過ぎたのを確認する。

まだ遊び足りない様子のカナちゃんたちを抑制しながらバスへ乗り込んだ。

アキ「もうちょっと遊びたかった…」

「でも次のアトラクションとか乗ってたら時間過ぎちゃってたよ?」

アキゆあ「でもぉー」

ブーイングしてくる2人をなだめていると横からカナちゃんが「なんか〜いのりちゃんお母さんみたい?」と爆弾を投下してくる。それに戸惑うとアキちゃんとゆあちゃんが「ママ〜」と悪ノリして抱きついてくる。それならとわたしもそれに乗っかり「危ないからちゃんと座ってなさい!」と頭を撫でて叱る風に言う。

そうしていると最終点呼が始まり、バスはホテルに向かって動き始める。

ホテルに着くと班ごとの部屋割りになっているらしく、わたしは眠い目をこすっている3人の手を引いて部屋に向かう。

部屋に入り荷物を置くと限界と言わんばかりに3人はそのままベッドに入って眠ってしまう。わたしはまだ平気なので3人には悪いがお風呂に入らせてもらう。

お風呂セットを持って浴場へ向かうと暖簾が3つあり、男湯女湯ではなく『桜の湯』『浪漫の湯』『薔薇の湯』となっていた。

「いやいやわかるか…なんかすげーきになる浪漫の湯…」

3分ほど悩んだ後、わたしは浪漫の湯の暖簾をくぐる。中はソコソコの広さの銭湯のように壁に沿って籠のある4段ほどの棚、ドレッサー?が設置されていた。

一番手が届きやすい2段目の籠に脱いだ服を入れ、バスタオルだけ籠に入れて他のお風呂セットを持って更衣室の扉を開く。

「おぉ…」

露天になっている風呂、それが大サイズ一つ中サイズ二つあり、展望のように綺麗な夜景が見える。それでありながら上には綺麗な星空が広がっておりつい声が漏れてしまう。

と、流石にずっとぼーっとしているわけにもいかないので体を洗いに流しの方へ行く。今のところ1人のようで、鼻歌を歌いながら身体を洗っていく。

でかい風呂は良い。でかいというだけでワクワクするし、何より開放感がたまらない。こうやって身体を洗っているだけで普段のお風呂に比べると楽しくなってきちゃうのだ。

身体中の泡を流し、髪を少し纏めてボディタオルを濡らして頭に乗せ大きい湯船にゆっくりと浸かる。

「ふぁぁ〜〜……」

なんと極楽なことか…。『俺』の時から風呂は好きだ。休みになるたびにあちこちへ風呂に入りにいくくらい好きで、いつもついつい長風呂してしまう。

岩の壁に身体を預け伸びをする。10月の終わりということもあり少し冷たい風が吹き抜けていくのを肌で感じつつ今日の疲れを湯に流していく。


しばらく三つの湯船を行き来したりしているともう結構な時間であるのを今更見つけた壁掛け時計で確認する。

明日も朝は早いため上がることにして更衣室へと続く扉を開け、扉を潜ろうとした瞬間人にぶつかってしまった。

「はぶっ⁉︎」

「うほっ⁉︎」

声的に男性のようで…というか今ぶっかった状態でお互い固まってしまって…今顔に当たってるふにゃふにゃしたのが…硬く…

「す、すみません!ごめんなさぁーい///」

「え、あぁ…え?」

『ソレ』に意識が行く前に少し膨よかな男性からすぐに離れ、男性の股を潜って更衣室へ入りババっと着替えお風呂セットを抱えて逃げるように部屋に戻る。

今日はどうも寝付くのに時間がかかってしまった。


「あれ…今の声って…」

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