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青年少女  作者: 青月志乃
第2節 ぬーちゅーばーになる!
11/33

第11話 修学旅行から帰ってきました!

修学旅行も3日目になると楽しさもあるがどうも疲れが出てくる。…というのも普段寝ているベッドに比べると硬く、枕も少し痛いのだ。

朝6時。わたしは疲れのあまり抜けていない身体を起こし、顔を洗って歯を磨いてからよく寝ている3人を起こしラジオ体操と朝食を済ませる。

予定は京都観光となっており、支度を整えて京都のホテルへ移動し、のちにタクシーで班ごとに別れて移動した。清水寺や伏見稲荷大社など有名どころを抑えて行動をしていくと、気がつけばすでに日が暮れていた為3日目は無事に終了。

修学旅行4日目は朝から奈良へ行き、東大寺の大仏さまを見てお昼を食べてから電車で帰ることとなった。


「はい!皆さんこんにちは〜お久しぶり?です!修学旅行から帰ってきましたよ〜」

『待ってた』『お帰り!』『おま生待』『まず服を脱ぎます』『←いきなりどうした』

わたしは帰ってきた次の日…振替休日の夜、晩御飯を食べお風呂に入ってすぐに配信を開始した。

どうやら自分で思っているより生放送にハマってしまっているようで、正直帰ってすぐにやりたかったくらいだったのだ。

しかし疲れも溜まっていたからか晩御飯とお風呂を済ませたらすぐに寝落ちてしまったのだ。起きたらすぐにしたかったが平日であるためいつもより早い19時に放送を開始した。

「ほんとはね、昨日帰ってからやりたかったんだけど…いつの間にか寝ちゃってた!ごめんね」

『なら仕方ない』『だが許す』『オレは許そう。だが他の奴らが許すかな?』『許す』『許す』『寝顔が見たかったから許さん』『多数決で許す事になった』『居眠り配信はよ』

「だ、だめ!寝顔はだめ!///」

寝顔を見られると思うと顔が熱くなり、画面の前で手をパタパタさせて少し大げさにアピールする。しかしその仕草さえ可愛いと言われてしまうだめ何言っても聞かなそうな雰囲気の中、それをブレイクするコメントに目が奪われた。

『実はうさぎちゃん激似の子とこの前ぶつかっちゃった』『←流石にその妄想はねぇわw』『嘘乙』

「えっ…?うそうそ!?」

『うさぎちゃん修学旅行って言った次の日くらいにホテルでな』『裏山』『マジネタなら草も生えんぞ』『うさぎちゃんの反応からなんかガチっぽい…?』『う、うせやろ』

「ちょちょちょちょっと待って!?えっえっ…え!?」

『そん時の声と今の声が同じ声フェチの俺氏間違えない』『あっ(察し』『マジ?これまじ???』『可愛かった?可愛かったよな?ほら可愛かったって言え』『←今のマジで焦ってる反応見ろクソ可愛い』

「えっと…落ち着こう。うん!多分それ…ガチです…」

『は?』『ふぁ!?』『ぶつかった貴様情報はよ』『←本人前にして欲しがるなww』

「たしかに人とぶつかったのですが、その…2人の秘密にしてくださいね…?」

『これはもう言う理由が消えた』『←うぞだどんどこどーん』『まずどういう状況なのか知りたさMAX』『←ぐう同意』

「だ、だめです!だめなのです!///」

「話題変えましょう!ね!?」

『しかたないにゃあ』『うさぎちゃんがそういうなら仕方ない』『その代わりお願いしますって囁け』『←おまっw』『ここに天才がいる』

「えー……こほん…〈おねがいします〉…ど、どうですか…?許してくれますか?」

マイクが少し上の位置にあったので椅子から立ち、マイクによるような形で囁く。なんかすごい恥ずかしいためすぐに椅子に座るとコメントが狂喜乱舞していた。

『これはやばい』『脳が震えた』『うっ…ふぅ。』『←先に言おうと思ったのに言われた』『これは永久保存確定』

「だめですよ!保存なんて…次!次の話題行きますよ!?」

「今度みんなをビックリさせる企画考えてるんです!!でもみんながいじめるならやめちゃいますよ!」

今、ふと自分を客観的に見るとすごい子供っぽいことをしている。リスのようにふくれっ面で仁王立ちをし、ぷんぷんと怒りエフェクトが見えそうなくらい完璧な拗ね方を。しかし我ながら…

『クソ可愛い』『企画楽シミダナー!』『ウサギチャンノキククヤッター』

というコメントが流れ始める。全く現金なやつらめ…

それからしばらく雑談をして、いつもなら終わる時間になるところでわたしはいつもと違う切り出しをする。

「そろそろ終わりの時間ですね〜」

『うせやろ』『大丈夫だまだいける』『時間経つの早い』『今日も可愛かったよ』『まず服を脱ぎます』『←お前そればっかりかよw』『←どこの時空に生きてるんだお前は』

「はい!今日はこれからあと1時間だけゲームします!!!!」

『!?』『まさかの』『ご褒美タイムだ』『ホラーゲームしようぜ』『まさかの延長』『嬉しさしかないわ』

「みなさんをお待たせしちゃったお詫びもありますけど、わたし明日もお休みなので悪い子しちゃいます!なんちゃって」

『悪い子(ガタッ』『いいぞぉ〜(明日も仕事』『←いや寝ろよお前はww』『ガタッ』『←立ち上がってる奴ら座っとけw』

「今日はですね〜お昼くらいに見つけたこのフリーゲーム!〈世界一の良いクソゲーを目指す〉です!いやぁ〜これはもう期待しかないですね!」

『タイトルw』『これはいいクソゲー』『良いクソゲーというパワーワードよ』


それから1時間、タイトル通りちょうどいいクソ具合でありながら無限にできそうな要素が詰まったクソゲという名の良ゲーにみんなして笑い転げながら時間は過ぎていった。

「ひっひっ…お、お腹いたい…ひぃ…で、ではですね、もうお時間なんで…ふひっ…今日はもう終わりたいと思います!…はぁ…はぁ…」

『これはいいクソゲーww』『眠気飛んだんだけどw』『おつかれwww』『親に怒られるくらい笑ってたww』『乙w』

コメントが少なくなってきたところで、未だ抜けない笑いの余韻にお腹を抑えながら放送を終わる。いつものように確認をし、眠気が飛んでしまっているがベッドに入る。

楽しかったと思い返せばまた笑い転げたシーンが浮かび吹き出してしまうくらいなかなか寝付けないまま夜は更けていった。

修学旅行のネタが尽きてしまったのでその前はしょっちゃいましたが1日目2日目があんなにネタ多かったんだからいいよね?というわけで青月志乃でございます。


また次回から日常に戻りつつ、成果を加速していこうかと思っておりますのでよろしくおねがいします。

また評価や感想、誤字脱字の指摘等お待ちしております!

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