いざアズランドへ
「さて、悪いな昨日の今日で」
昨日の祝宴が終わり、次の日の朝、カイムはスティンガーに呼ばれた。。
レジスタンスが借りている宿のスティンガーの部屋にカイムは一人で来た。
スティンガーは昨日飲みすぎたらしく二日酔いで顔色が悪い。
「一体なんなんスか」
「今後のことでな」
するとノックをする音が聞こえて扉が開く音が聞こえる。
するとロロナが「失礼します」と言いながら部屋に入って来た。
カイムの姿に気がつくと、表情が歪み、なんでここに?と言いたげな雰囲気を醸し出している。
「お前ら悪いな朝から」
「いえ、それは構いませんけど。リーダーこそ大丈夫ですか?顔色悪いですよ?」
「いや、頭が割れるほど痛いが、あとで寝るからいい」
頭を抑えながらスティンガーは椅子に座る。
「早速だが本題だ。カイム。お前が昨日戦った原初の魔獣はしばらくはこの国に攻めいらないって言ってたのは本当か?」
「確かにそう言ってたっスよ」
「どの程度その発言は信用できる」
「正直、あのソクラテスって原初の魔獣は初めて見たんスよね。正直5割あればいいほうじゃないっスか?」
クサリクなら10割信用ならんスけどといい、カイムは肩を挙げた。
「そうか、5割あれば賭ける価値はあるか」
「何を?」
ロロナはスティンガーが何をしようとしているのかがわからなかったので問いかけた。
「お前たち二人にレイトセンド国のアズランドに向かってもらいたい」
アルタイル国に隣接する国レイトセンド。
ここタイリスからだと1日ほどの移動時間の距離にある。
しかし、ロロナはその命令に反抗した。
「待って!なんでこの人と行動しなきゃならないの!?」
「え、そんな拒否られると傷つくんですけど」
カイムはロロナの嫌がり具合にショックを受けた。
「けどいいんスか?神器使いが居なくなるっスけど」
「ああ、だから賭けだ」
「実際魔獣が来たらどうするの?」
ロロナの問いは最もだ。
しかしスティンガーは不敵に笑う。
「何言ってんだロロナ。俺たちはグングニルを手に入れるまでは神器なしで戦ってたんだ。どうとでもなるさ」
明るいスティンガーとは裏腹にロロナの雰囲気は暗かった。
「とはいえそんなに長い間いなくなられても困るからな。できるだけ早く戻って来てくれ」
「いやまだ何しに行くかすら聞いてないんスけど」
「ん、ああそうだだった」
そう言ってスティンガーは地図を取り出す。
「今このアズランドで魔獣と人間の戦いが起きているらしい」
「えっうそ!?」
「珍しいことなのか?」
カイムからすればごく当然の事だがロロナの様子を見るにあまりないことのように伺えた。
「表立って魔獣と敵対している組織なんて私たち以外にもう居ないものだと思ってたのよ」
「ああ、だからこそこの敵対している人間たちをこちらの仲間に加えたい」
「交渉役って事っスか?」
「そうだ、向こうで戦闘に加わるか撤退をするかはロロナの判断に任せる」
「それにしても二人だけって....」
ロロナはカイムをにらみながら不平を言う。
「今は城や街の復興作業でただでさえ人が足りんからな。お前達なら戦力的にもそうだが、副団長のロロナがいれば交渉役としては最適という俺の判断だ」
ロロナは不満そうに「わかったわよ」とだけいい納得した。
「時間が惜しい。二人は準備が出来次第出発してくれ」
「了解っス」
こうして二人はアズランドへと向かうこととなった。




