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砦破壊作戦1



 会議終了から数時間後、王国南部の樹海では伊吹から命令を受けたOH-1 ニンジャが偵察に赴いていた。


 背の高い木々が青々と生い茂っている樹海の上空に1機のOH-1 ニンジャが悠然と飛行している。

 

「JHQ、こちらオメガ1-1、砦と思われる建造物の直上に到達した。これより偵察を開始する」


「JHQ、了解。作戦行動時間を遵守せよ」


「了解」

 通信を終えたOH-1は機体上部に装着されている索敵サイトを使いながら周囲のモンスターの数や熱源の測定を行った。


「道が無いな……砦に行った人間は樹海の中を進んだんだろうな……」


「車両が通れるスペース無さそうですよ」


「樹海を切り開いて道を作る必要がありそうだな」


「それは俺達の仕事じゃありませんね。7時の方向、赤外線センサに反応あり。砦の入り口……でしょうか? 多数の生物が出現している模様」


「あれなんだと思う?」

 機長は機体を傾けながら観測員に問いかけた。


「……ゴブリンとかいう奴ですか?」


「質問に疑問形で返すな。まぁ、そんなところだろう。あぁ、それと……写真はたんまり撮っておけよ」


「了解」

 前席の操縦士は後席に座っている観測員に指示を出した。

 砦の偵察を終えたOH-1は来た時と同じコースを辿って基地へと帰投した。



 

 OH-1がコロラト王国南部の樹海を偵察している頃、ジーク公国の城郭都市ルクスでは、伊吹が派遣したアメリカ陸軍救援部隊の面々が都市に侵入してきたモンスターの掃討作戦を決行していた。


 街の至る所で銃声が鳴り響き、迫撃砲の硝煙が砂ぼこりを舞い上がらせる。戦闘ヘリやAC-130U スプーキーⅡがモンスターが立てこもっていると思われる場所にハイドラ70ロケット弾や40㎜機関砲を土砂降りの如く浴びせていた。


 そんな中一つの小隊が街の中心部の教会を占拠しているモンスターを制圧しようとしていた。


「カービィ、右だ! M240を叩き込め!」


「了解!」

 射撃班長であるカービィ二等軍曹が直属の上官から指示を受けてM240のトリガーを引いた。適当なタイミングで指切りバースト射撃を行うカービィは7,62㎜NATO弾を数分で撃ちきった。そしてボックスマガジンをリロードするために叫んだ。


「リロードするぞ! 援護頼む!」


「了解!」

 すぐさま、彼の後輩がカバーに入った。銃全体にカスタムが施されたM4A1が鉛玉を吐き出す。発射された弾丸はゴブリンの片目を抉ると、そのまま脳をぐちゃぐちゃに破壊して停止した。


「リロード完了! もういっちょ喰らいやがれ!」

 カービィは手近な瓦礫にM240を据えると、今度は教会の入り口目掛けてM240のトリガーを引く。銃口初速905メートル毎秒で撃ちだされる弾丸は、教会の中に立てこもっていたオークやゴブリンを扉もろとも穴だらけにした。


「よし! 後はアパッチと海兵隊のヴァイパーが殲滅してくれる! 退却するぞ!」

 最先任上級曹長の掛け声で隊員達の離脱が始まった。カービィも仲間の分隊員達と離脱するために六輪駆動の装甲車であるクーガーHEに乗り込もうとする。だが、突如カービィの耳に幼子の泣き声が聞こえてきた。


「曹長、少し待ってください! この周辺に子供がいます!」

 カービィはヘッドセットの骨伝導マイクに話しかける。


「ダメだ! 直ぐに掃射が始まる!」


「ですが!」

 上空ではAH-64DとAH-1Zのパイロットが旋回しながら射撃のポジションについていた。


「カービィ、今貴様が出ていっても貴様を援護する隊員を傷つけることになるだけだ。パイロットもフレンドリーファイアはしたくない。退却命令を守れ!」


「……了解……」

 クーガーHEの後部ドアが閉められ、退却地点へと向けて発車する。クーガーHEが全車発進したのをAH-64DとAH-1Zのパイロットがそれぞれ確認すると、教会とその周辺に向けてM230機関砲とM197機関砲が発射された。

 大量の銃砲火器によってぐずぐずになった教会の外壁は二機の戦闘ヘリの銃撃を受けて自らの自重に耐えきれず音を立てて倒壊した。



 ~ 執務室~


 太陽が紅く染まり始めた頃、樹海へ偵察に赴いたOH-1のパイロットから提出された書類を読みながら伊吹は悩んでいた。

 

 提出された書類には、車両が通れる幅の道が無く、樹海を開拓しながら進まなければならないとの報告が記載されていた。


 更に、砦の入り口にあたる部分から多数のモンスターが湯水の如く出てくるためコンポジション4による爆破作業が困難との意見が、現場を指揮する中級幹部達から多く寄せられた。


「とりあえず、工兵隊で道を切り開く必要があるな」

 右手でカフェラテの入ったマグカップを持ちながら伊吹は、向かいのソファーに腰掛けている2人の佐官……特戦群長の曽根1佐と第71戦車連隊長である緑川1佐を見ながら話した。

 

 

「ですが、進む樹海の中にもモンスターは居ることでしょう。ここは……米軍のディジーカッターやMOABで露払いをしてから砦に接近した方が良いのではないですか?」


「……確かに……そのまま樹海に入って全滅しました……って、報告は聞きたくないからな。分かった、その方向で進めよう」

 曽根1佐は、資料にメモを取りながら作戦の変更事項を確認した。


「ありがとうございます。コーヒーご馳走様でした。では、失礼します」


「あ、ちょっと待ってくれ!」

 緑川1佐を呼び止めるために伊吹は顔を上げる。


「何か不明な点がありましたか?」


「忘れてた……使用武器に携帯放射器を加えておいてくれ」


「……携帯放射器ですか?」


「そうだ。対モンスター用装備としての有用性を試験しなければいけなかったんだ」


「了解しました」

 更なる変更を資料に書き加えながら曽根1佐は緑川1佐と一緒に退室していった。


「……MOABも召喚しないといけないな……さっさと格納庫に行ってくるか」

 ソファーから立ち上がり、自分の執務机からトヨタ プレミオのリモコンキーを取り出すと、部屋に鍵をかけてから司令部庁舎の地下にある駐車場に移動するために廊下に出る。地下駐車場は司令部庁舎からエレベーターで移動できる。もちろん発電機が不具合を起こしたとしても階段があるので問題無く移動できる。


 伊吹は、司令部庁舎の一階廊下に設置されているホワイトボードを見るために止まった。ホワイトボードには今日の射撃場と射撃場の使用部隊名とその代表の氏名が記載されている。


「天音達は射撃場か……」

 確認を終えた伊吹は、再び歩き出した。地下駐車場へと繋がるエレベーターに乗り込み地下に降りる。そして、伊吹が専用車としているパールホワイトに塗り替えられたトヨタ プレミオの前まで移動した。


 ドアノブに手を二回触れさせて解錠する。ドアを開けて運転席に乗り込み、ゆったりとしたシートに体を委ねるとエンジンスタートスイッチを押しエンジンを始動させた。くぐもった音が耳に入ってくるのを感じながら、ステアリングコラムの右側面に装備されているコンビネーションスイッチを操作してヘッドライトを点灯させる。ロービームに設定した光は目の前に停車しているワゴンタイプの業務車1号を照らし出した。


「クラウンもいいけど……やっぱプレミオだな」

 呟きながらブレーキを踏みながらセンターコンソールのセレクトレバーをパーキングからドライブに入れた。ブレーキペダルを緩めるとクリープ現象によってゆっくりと発進し始める。出口へ向けてハンドルを切り、アクセルを徐々に踏んでいく。50m程プレミオを進ませ、ゲートの係員に敬礼されながら地上に出た。


「MOABは5発くらいでいいか」

 その後、米統合軍の戦略輸送を担当するアメリカ輸送軍が使用している格納庫にて大規模爆風爆弾であるMOABことGBU-43/BとBLU-82/B ディジーカッターを召喚した。



どうも時雨です。

相変わらず戦闘シーンは下手だったかなぁと感じています

質問や感想待ってます‼

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