異世界PMC
西暦2050年、中東の某国。
完全オートメーションの石油産出・精製設備と銃弾や砲弾、ミサイルといった弾薬それに兵器本体の生産設備。
更に各種様々な資源・物資の備蓄庫、原子力発電所等が半径5キロ圏内に集中している沿岸部の工業施設群をテロリストや反政府勢力の民兵から守るために雇われ、支社を工業施設群の中に建設したPMC(民間軍事会社)シュタールリッターの第8支社の前で1人の男が途方に暮れていた。
「どうなってんの?これ」
支社の中で仮眠を取っていて目を覚ましたら自分以外の人間が全員姿を消しまた通信網も工業施設群内の回線しか使用出来ず更には工業施設群の周りは海と砂漠だったはずなのに今は海とジャングルになっているという摩訶不思議な状態にシュタールリッター所属の傭兵グレイ・リーフレットの思考は完全に停止していた。
その後、しばらくして思考回路が動き出したグレイは自分が置かれている状況を確かめようと支社の隣ある倉庫内に仕舞われていた自立型無人偵察機を起動させ工業施設群の周辺に放ち、同時に消えてしまった仲間の代わりに工業施設群を守る番人として
M134ミニガンとMk19自動擲弾銃を2門ずつ搭載した四脚歩行型戦車キラータートル
幸いな事に工業施設群の稼働に必要な物は全てあり