赤ずきんってこんな話だったよね!
はい こんにちは
みんなのアイドル赤ずきんちゃんです。
え?本名教えてって?
だめだめ!個人情報だから!ほいほい教えないもんねー!
赤ずきんっていう芸名があるんだからそっちで呼んでよね!
そういえば
さっきママからおばあちゃんの所にお見舞い持って行きなさいって言われてたんだっけ
おばあちゃんの家遠いんだよなー あっちにはおじいちゃんもいるし大丈夫だと思うけど
でも行かないと怒られちゃうし行くか…
お母さんは怒ると精神的に攻めてくるので赤ずきんちゃんはお出かけの準備を始めました。
お出かけ用の赤ずきんをかぶり、同じ色のワンピースを着て鏡の前でポーズをとります。
「よーし!コーディネートはばっちり!おっしゃれー!」
「よしこ、またそんなことやってるの」
「マ、ママ!よしこって言わないでって言ってるでしょ!」
「アイドルごっこもいい加減にしなさい。今年で何歳になると思ってるの」
「わかっとるし!言わんでいいし!私もうおばあちゃんち行くから!!」
「あ、こら!待ちなさい!」
そうして赤ずきんは家を飛び出してしまいました。
…何も持たずに
「あーーーーーー!!いっけね、お見舞いのお菓子忘れてきた!」
家に取りに戻ろうと思いましたが、お母さんと喧嘩して出てきてしまったので
とても帰り辛かった赤ずきんちゃんは自分でお見舞いの品を探すことにしたのです。
「何がいいかなー その辺になんか落ちてないかなー」
足元にあるのは怪しい色をしたキノコぐらいです
そんな赤ずきんちゃんの前に突然狼があらわれました!
「うまそうな人間だな!!とか言うと思ったか!いまどき狼は草食なんだよ!!」
「あーそうなんだー意外ー」
「まあいきなり現れて狼が喋ったりとか草食とかいろいろ突っ込みどころはあると思うが
果物とか持ってない?野菜でもいいんだけど」
「ならこれ食べられるんじゃないの?」
赤ずきんちゃんは足元にある怪しい色をしたキノコをむしりとり狼に渡しました
「こ、これは…!ナウな狼たちに大人気のキノコ…!若竹丸じゃないか!
こんないいものくれるの!?」
「ナウな人間には全然知られてないしいいよー」
「わーい!お礼に松阪牛あげるよ!僕、草食だからね!」
そういって狼は赤ずきんに松阪牛を渡し、走り去って行きました。
これでおばあちゃんへのお見舞いの品が用意できました!
赤ずきんちゃんの足取りは軽くおばあちゃんの家へ向かいます。
「ふー、狼さんと別れてからカラスにたかられたり屈強な男達に追い回されたり
いろいろあったけどなんとかおばあちゃんちについたわ!」
ナレーターがお昼ごはん食べてる間に何やらとんでもないことが起こっていたようです
カラスはともかく赤ずきんちゃんは屈強な男達に何をしでかしたのでしょうか?
ピンポーン
「おばあちゃーん、お見舞いにきたよ~」
「お入りなさいな、遠くからよく来たねぇ」
「あれ?おじいちゃんは?」
「あの腐れ爺ならお隣の豆腐屋の娘さんをナンパしに行ったよ。
全く若い頃から変わりゃしない」
「相変わらずだねー あ、そうだ!はい、お見舞いの松阪牛!」
「あらあら!爺さんが帰ってくる前にすき焼きにして食べてしまいましょう!」
「すき焼きー!」
赤ずきんちゃんとおばあさんは美味しく松阪牛をいただきましたとさ
めでたしめでたし
どうでしたか?
こんなノリの作品ばかりになるかもしれません…