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活動報告所  作者: 八車 雀兄


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おかしのまちおか

紳士淑女の皆様ようこそ。


おかしのまちおか


語頭・語尾に『おか』の韻を踏む、

ソウルフルな商店街(ショッピンストリート)のホットステージへ。


私がこの世で最も愛する

「胡麻好き」が品切れとなって、

これを書いている現在、虚無に陥ってしまった。


このあまりに理不尽な出来事をネットニュースにすれば、


「こんな田舎で、事件がおこるとは夢にも思いませんでした」


「子供が怯え、私も安心して眠れません」


というコメントに溢れること間違いなし。


ちいかわのモモンガだったら

「書くことが完全に無くなってんだよぉーーー!!!」


と大声張り上げていたところである。



だが、冷静沈着なもう一人の私が、冷静沈着におかしのまちおかの公式サイトを、冷静沈着に見始めたのである。


おかしのまちおかの紹介

https://share.google/j7DjCg8wVtBHtCD5S


冷静沈着にヘッダーを見て気が付いた。


なんだ? このゆるキャラ?


黄色いMの形を髪の毛のようにした

イメージキャラクターがいる。

おかしのまちおかにこんなキャラクターがいたとは。


私は冷静沈着に驚いた。


「誰だよ。おまえ」


『胡麻好き』品切れにより、荒んだ心が

人畜無害なイメージキャラクターにも刺をささせた。


こういうサイトには、確実に未就学児向けのページが必ずある。


これは、私が培ってきた勘だ。



おうちであそぼう | おかしのまちおか

https://share.google/RnEeEq4kssWefVxeB


ほぉら、あった――


子供が遊びながら、おかしのまちおかに取り込まれる仕組みである。


わかってる。


キッズを取り込めば、祖父母、母親が鴨葱方式でついてくるのだ。

集金システムのターゲットはいつでも子供。


「これ、ほしい!」

「ママー! 買ってぇ♪」


そんな会話が繰り広げられるのが、手に取るようにわかる。



まちこちゃん紹介 | おかしのまちおか

https://share.google/vxpsKQdq0YSIzNYGP


ほーん。


このキャラクター。

『まちこちゃん』というらしい。

安易だが、それ故に親しみ易いではないか。


以下引用


おかし大好き!元気で甘えん坊♪

特徴的な髪型は「みのや」と「まちおか」の

頭文字「M」の形をしています。

キュートなヘアスタイルの女の子♪


引用以上


は? この文章はなんだ?

漢字はどう読んでも

未就学児向けの説明書きではない。


いや、違う。

これは、営業用ページだ。

会社の親しみ易さやクリーンさを説明する為に

全部かなに開いていないのだ。


なるほどな。


それより「みのや」って、なんだ? 屋号か?

「まちおか」よりも先にきている。


ということは、重要度が高い。

創業当時の名称が「美濃屋」だったのかもしれん。


私は、おもむろに会社概要を見ていた。


企業情報|おかしのまちおか

https://share.google/hPAi2uZrFDAcLfCyU


は? なんだと!?


「おかしのまちおか」は店名。

「株式会社 みのや」が商号だったとは――


今まで、おかしのまちおかは、

『胡麻好き』を買う為だけにある店だと

私は勘違いしていた。


これは、おかしのまちおかにしてやられた!


商店街で『おかしのまちおか』という親しげ、お手頃価格という微笑みの表情は総て偽りの仮面だったのだ。


本当の姿は「みのや」

お菓子よりも、レインコートの方のカッパか和紙でも売ってそうな名前である。


ミステリアスな部分の正体を暴かなくてはなるまい。


私は、沿革までスクロールした。


以下引用


1934年現社長正木宏和の父、正木鑛一が東京都中野区にて個人商店の菓子卸売店を開業。


1954年7月有限会社みのや商店設立、菓子卸売事業を開始。


引用以上


1934年といえば、満州国で愛新覚羅溥儀が即位した年である。

日本が豊かになり、列強国と肩を並べ始めた時期。


そんな戦前から、菓子を売っていたとはな。

昭和・平成・令和をまたにかけた会社だとは思わなかった。


しかし、個人商店から突然「有限会社みのや商店」へと変わる。


おい。社長は正木だろ?


なんで「みのや」なんだ?


いやいや、それよりも

その20年に何があったんだ!?


開戦、物資不足、東京大空襲。

絶対この間にいろんな事があったはずである。


特に中野区は何度も空襲にあい、殆ど壊滅状態になったのだから。


戦時下で、創業者の正木鑛一はどんな苦難を掻い潜ったのだ!?


何もかもすっ飛ばして

いきなり「みのや」って、どうなってんだよ!?


何もかも謎のベールに包まれて見えない。


だが、スクロールした先にこんな文章を見つけた。


1997年12月現社長が菓子小売第1号店(「おかしのまちおか」の原型)を東京都板橋区に開店。


企業情報|おかしのまちおか https://share.google/To0LLBuGxhgKHIsga


この文章と共に写真も掲載されていた。

画像店舗の赤い看板には

「まちのおかし屋さん」


「おかしのまちおか」は、

元は「まちのおかし屋さん」という店名であったのだ。


バブル経済は消え、

時代は氷河期と呼ばれ不景気に向かう。


最も、身近な憩いの場として、

「おかしのまちおか」

は産声を上げたのである。


町の御菓子屋さん→略称「まちおか」

御菓子の「まちおか」→おかしのまちおか


なぜ「みのや」なのかは、謎のまま。


しかし「おかしのまちおか」は、

身近な菓子を安価に提供するべく心を砕いているのは店名でもわかった。


私はため息を一つ吐いて、サイトをそっと閉じた――

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