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友達

なんで、僕はここにいるんだろう。

解ってる。公立高校第一志望第二志望両方に落ちたからだ。しかたなく二次募集で家から一番近い学校を選んだ。


ただ......それだけだ。


「••••••これにより海嵐商業高校入学式を終了します。各自クラスに戻って担任からの指示に従うように。以上。」



僕の席は窓側の一番後ろだ。太陽の光がよく入るのでめちゃくちゃ眩しい。しかも黒板も少し光に反射して見にくい。席に関してはハズレだ。

「皆さん初めまして、担任の鈴木数子です。1年間よろしくお願いします。皆さんの事を少しずつ知っていきたいと思います。•••••••

この後は証明写真やクラス写真を1組から撮っていきます。私たちのクラスは最後なのでそれまでの間、色んな書類を回収していきます。終わったら自由にしていてください。」




「なぁ、お前何中?俺は滝川中出身で田辺 明。

よろしく。」

「僕は.... えっと、あの、その.....いけ、いけ、池町中出身で富里春斗.........そのよろしく。」

「俺さ、高校卒業したらすぐ働きたいし、兄ちゃんがここの卒業生だから色々教えてくれるからここにしたんだ。受験勉強は大変だったけど頑張って良かったと思っている」

「僕は.......家から一番近いからここにしたんだ。」

「ふーん。そうなんだ。他に理由はないのか?」

「えっと、その.....................」

「言いたくないなら別に言わなくていい。そこまで気にしてないし」



凄いと思った。きちんとこの先の事を考えて学校を選んでいるのが。それと同時に羨ましいと思った。僕にはできない事が出きることが


田辺君とのおしゃべりはとても楽しかった。

吃り癖のある僕の話をイヤな顔せず面白そうに聞いてくれて嬉しかった。




「俺、証明写真を撮るとき絶対に笑うんだよ」

「そうなんだ。僕は半目になっちゃうから1回か2回撮り直しがあるんだよね。気をつけてはいるけど」

写真を待っている間が全然苦では無かった。田辺君が色々話してくれたのが大きいと思う

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