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戦場のホスト  作者: 佐久間五十六
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ピラミッド

 プロファイリングによって細かい分析がなされて、徹底的に情報が精査される。感情的な要素は一切考慮される事無く、オートメーションで適性が判断されて行く。3人は顔を合わせただけで、簡単な挨拶をしただけだった。

 「笹尾秀星だ。これから同じ隊になるらしいからよろしく。」

 「おう!俺は志真岡龍彦だ。同期の桜だな、よろしく。」

 「私は背尾則行です。ふつつか者ですが、よろしく。」

 この3人はいずれ大きな戦いで大手柄を上げるがそれはまだ少し先の事である。共和国陸軍第3歩兵師団は、神奈川県横浜市にある。共和国陸軍の主力は1師団あたり10万人の1から10までの歩兵師団と第1戦車大隊~第5戦車大隊(一つの戦車大隊に約1000人)である。

 横浜市には、それなりの実力のある部隊を置いておくため、10個ある歩兵師団の中で3番目の実力のある第3歩兵師団が置かれている。歩兵師団長は将官の中でも上位の中将クラスの師団長を配置している。師団長の配下には旅団長や連隊長が配置されている。そして、部隊長や大隊長、中隊長、小隊長がいる。その下にも木々の根の如く、階級により細かく指揮命令系統が分かれている。

 勿論、3人は入隊したばかりの為、ピラミッドの最下層の一等陸兵である。共和国陸軍110万人のトップに位置するのが、東西信二陸軍大将である。彼はいつも首都東京にいて、常に何が起こっても良いように、待機している。陸軍大将は伝統的に就任から5年間以内に交代する事が、共和国憲法により義務付けられており、同時期に複数の陸軍大将は存在しない。その為、事実上の階級最上位は中将である。これは陸海空軍共に共通している。

 社会的には共和国陸軍の中将ともなれば、大したものである。そして、陸軍大将や海軍大将や空軍大将を歴任した人間の中から元帥が選ばれる。現在、その元帥のポストには、前海軍大将の屋良彦一がついている。共和国軍隊も多分に漏れず階級システムを採用している。

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