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戦場のホスト  作者: 佐久間五十六


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第4章~仲間の死~

 作戦の鍵を握るのは、敵空母まで無事辿り着く事が出来るかと言うその一点に尽きる。そして素早く空母を機能停止と、正確で安全な破壊工作を行い現場を離脱せねばならない。当初はヘリコプターによる突撃・離脱の予定だったが、ヘリコプターを撃墜される恐れがあるとして、急遽高速小型ボートを用いて、空母に接近して突入すると言う作戦に変わった。

 高速小型ボートなら、対艦ミサイルの心配をする必要はないし、航空機からの攻撃にも心配する必要は無い。と、言う事でボートを空母に接近する事が現段階としては、最も有効かつ効果的なものであると言う見解が、共和国軍の中では主流であった。勿論、何の犠牲も無しに作戦が遂行出来る等と言う甘い考えを持つ人間は、誰もいない。

 一方の大米帝国も日本共和国軍を打倒する為にある作戦を発動させようとしていた。大米帝国の誇るステルス爆撃機とE-1021やE-1060からなる大編隊を用いての日本共和国本土への爆撃計画であった。勿論、日本共和国本土には共和国空軍が存在しており、その空軍のインターセプト(迎撃)をされる事は目に見えている。そこで大米帝国は囮部隊と本土爆撃部隊の二段構えで共和国空軍を翻弄しようとしていた。

 しかしながら、その作戦を実行する為には一つ大きな問題があった。大米帝国本土から、日本共和国本土を直接爆撃を行う為には航続距離がやや足りないと言う問題があった。ハワイが日本共和国の手中に落ちる前はハワイからいくらでも航空部隊を送る事は出来た。しかも、大米帝国空軍の実力は、ハワイから遠くロシア極東地域まで攻撃する事が可能であった。

 ハワイを失った今、大米帝国空軍を持ってしても、経由地が必要であった。そこで白羽の矢がたったのがアラスカである。アラスカを経由地とすれば、空中給油機等を駆使して日本共和国本土爆撃を実行出来る。これは、日本共和国にしてみれば死角であり盲点であった。アリューシャン・北方領土方面からの大編隊への対処は、空母を撃ち取る事にばかり気を取られていた日本共和国軍の足元をすくう事になりかねなかった。

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