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戦場のホスト  作者: 佐久間五十六
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日本共和国の実力

 日本共和国陸軍には毎年二十歳になったばかりの健全な男達が数多く入隊する。その数はざっと20万人にものぼる。無論、大多数の人間は3年の兵役を終えれば、シャバに戻って行く所謂「兵役流れ組」である。

 だが、20万人の内の1%程度の約2000人は、下士官に昇進して部隊に残る。将来士官になる陸軍幼年学校学生と陸軍士官学校学生が加わり、所謂「定年退職組」と呼ばれる現役時代の全てを軍人として過ごす人間が加わり、共和国軍人の層が完成する。共和国海軍も共和国空軍も仕組みは同じである。基本的に共和国陸海空軍の士官・下士官・兵の多くは志願兵士で構成される。

 定年年齢は階級によって、細かく分けられており定年退職組の最下級の三等軍曹で53歳。最上級の大将で60歳となっている。この制度は若年定年制と呼ばれ、かつての自衛隊が用いていた手法を共和国陸海空軍も引き継いでいる。

 現在日本共和国陸軍の総兵力は、110万人で戦車5000両等近代化された部隊を有している。共和国海軍は主要水上艦80隻、潜水艦70隻の内5隻の原子力空母と原子力潜水艦10隻を保有している。共和国空軍は、作戦機をヘリを含めて、2000機を保有している。それら空母打撃群とは別に海兵隊30万人も保有している。

 日本国憲法を改正し、自国の防衛体制を強化した結果、日本共和国は大米帝国と世界を二分割する様な新たなる軍拡を生じさせ、第4次世界大戦で、3(みたび)米国(大米帝国)と覇権を争っていた。

 この日米決戦に割って入る実力のある国はおらず、衛生国(同盟国)をそれぞれが保有しあい、日米どちらかの肩を持っている形勢となっていた。日本共和国の衛生国は、ロシア、中国、英国、ドイツ、オランダ、ブラジル、インド、韓国等がある。大米帝国の同盟国はメキシコ、カナダ、フランス、イタリア、オーストラリア、アフリカ連合(AU)等がある。要するに、この近未来の世界では、パワーバランスの中心は大米帝国と日本共和国だけであり、米国と中国の覇権争いだった第3次世界大戦とは様相が全く異なるのであった。

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