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戦場のホスト  作者: 佐久間五十六


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ゼロナンバー小隊

 笹尾秀星は同期の志真岡や背尾と共に、日本共和国陸軍第1歩兵師団の第777歩兵大隊へと配属された。近々ハワイ島で大規模な反転攻勢をする事が、ほのめかされていたが、まだ詳しい作戦概要は示されていなかった。それまでの短期間で第777歩兵大隊の事を把握しておくようにと、上官の軍刀涼也3等軍曹から命じられた。そのレクの彼の言い分はこうだ。

 「俺はこの部隊の下ッ端下士官の軍刀涼也だ。とは言え、一応貴様等の所属する777-01(ゼロワン)小隊の小隊長をやってる。他の師団がどの様な方法やスタイルを取っているかは知らんが、第1歩兵師団では、通常の部隊とは異なる突撃専門のゼロナンバー小隊を保有している。ゼロワンからゼロテン(777-01~777-10)までが栄光ある突撃小隊である。この、ゼロナンバー小隊は共和国陸軍元帥直属の部隊であり、作戦の実行にあたっては、共和国陸軍元帥の指示をあおぐ。今回の大米帝国遠征部隊ハワイ島方面軍殲滅作戦を発案したのは、日本共和国陸軍元帥東西信二である。ゼロナンバー小隊は必要な時に必要な数だけ召集される。まぁ、その辺のシステムは追々分かる。とりあえず分からない事は俺か十字さんに聞いてくれ。」

 「十字さんて誰ですか?」

 「ゼロナンバー小隊の専門の軍医で、ゼロナンバー小隊の副隊長である一等軍医十字恭平師匠だ。大規模な反転攻勢を仕掛ける時は必ずいる人だ。隊内では、死神と恐れられている。」

 軍刀涼也三等軍曹からの説明で突っ込みたい所はたくさんあったが、とりあえず志真岡と背尾と言う優秀な同期がいるだけで、安心した。これからどの様な作戦に投入され様とも自分達はKKSである。誇り高き最難関の共和国陸軍兵士の自覚が秀星達には芽生えていた。大米帝国の兵士がどれだけ強力でも負ける気はサラサラ無かった。

 しかしながら、ゼロナンバー小隊の他の隊員を見ても、東西信二陸軍元帥直属の特殊部隊員とはまるで思えなかった。寧ろ、こんな低レベルな兵士達で、任務が務まるのかと疑った位である。人は見かけによらないと言うが、それは本当なのか非常に疑わしいものがあった。だが、軍刀三等軍曹の言うようにゼロナンバー小隊は正真正銘の共和国陸軍最高の部隊であり、強者揃いであった。

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