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戦場のホスト  作者: 佐久間五十六
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成金になれ

 教育訓練期間中とは言え、今は大米帝国と交戦中であり、立派な有事である。だが、戦況は様子見で小康状態である。差し迫ってはいない、この状況で、教育訓練期間を短縮する可能性は低い。

 とは言え、日本共和国の兵力に余裕を少しでも作っておきたいのは事実である。戦力として、計算がたつ者は最前線に放り込まれる可能性も無くはない。戦争とは、兵士を大量に使える方が勝つのではなく、どれだけ効果的且つタイムリーに兵力を投入出来るかと言う事で決まって来るものなのである。あくまでも兵士は駒でしかない。その駒を盤上できちんと動かす事が出来なければ、勝利の栄冠を手にする事は出来ない。

 兵士の育成は意外とシンプルだ。武器を扱える様にする事。兵器を扱える様にする事。それからケアプランとファイティングスタイルを確立させる。たったそれだけの事である。問題なのは、兵士がそれに付いて来られるかと言う事である。勿論、一定程度の脱落者は覚悟しておく必要はある。そうした人間は後方支援と言う名の雑用をさせれば良い。落ちこぼれも使い方次第で戦力になる。

 とは言え、軍人の育成方法には様々なものがあり、正解と呼べるモノはない。何故なら兵士一人一人に個性があるからであり、十人十色の特徴を持っている為である。ホストだろうが学生だろうが、サラリーマンであろうが、フリーターであろうが、それは関係無い。戦う為の覚悟と心構えを叩き込みドンドン戦わせる。それが一番てっとり早い。

 戦う中で得るサバイバルスキルさえ身に付けてしまえば、兵士のクオリティは下がる事はない。将棋の話に例えれば成金に成れば良いのである。敵陣深く切り込めば、ただの歩も金将になれる。それが現実の戦争でも起きるのである。どんな兵士でも少しずつ少しずつ強くなれる。どの様な境遇のどの様な階級の兵士にも言える事ではある。

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