承諾
「ふざけるな。何勝手に決めてるんだよ。そもそもそっち4人だろ。3人のこっちが不利だ」
今まで蚊帳の外だった剣也が口を挟んできた。
「あら。取り下げるならうちとしては構わないですよ。そっちからふっかけて来ておいて人数が1人多いだけで初心者相手に日和って逃げる分にはうちの名も落ちないですし」
茜は口に手を当てながら嫌味を言った。
「なっ…。わかったよ!やってやろうじゃねえか!おれを煽ったことを後悔させてやる!」
剣也は茜に怒鳴った。
「はいはい。楽しみにしてますよ、先輩方」
茜は鼻で笑った。
「それでは細かい日程は後で調整しますね。我々も忙しいので」
秀はそう言ってメガネを上げた。
「そうですか。せいぜい戦う前にくたばらないようにして下さいね」
茜は挑発的な笑みを浮かべながら言った。
「言ってろ。絶対倒してやるから首を洗って待っとけ!行くぞお前ら!」
剣也は肩をいからせて去って行った。
『えー。というわけで『無能の剣』…だっけ?とパーティーバトルすることになっちゃいました。詳しいことが決まったら動画で発表するので楽しみにして下さい。それでは皆さん、おつミラクルー!』
みくるは勝手に締めのあいさつをした。
コメ∶無能じゃなくて無双だろw
コメ∶自分で無能とかつけてたら草。
コメ∶おつミラクルー!
「…はあ。流れ的に今日は配信終わりにするわね。みくるも言ってたけどパーティーバトルの日時が決まったら知らせるわね。私たちの配信が面白いと思った人はチャンネル登録、高評価をお願いします。それじゃ次回の配信でお会いしましょう。バイバイ」
茜はあいさつをして配信を切った。
ーー
「もう。何で挑発したりするのさ。せっかく対決なしになりそうだったのに」
翼は茜に文句を言った。
「あの場で流れてもどうせまたつっかかってきたわよ。なら面倒なことは早めに済ませた方がいいじゃない」
茜は冷静に返した。
「でも相手は格上ですよね…。私たちで勝てるんでしょうか…?」
望は不安そうな顔で呟いた。
『確かに相手が格上なのは事実だ。だが今までの配信でデータはとれる。何のデータもないことが多いダンジョンよりは遥かに楽だろう』
闇みくるは落ち着いた口調で言った。
「情報があって対策出来る敵に勝てないようじゃこれから探索者としてやっていけるわけない。そうでしょ、猛」
茜はおれをまっすぐ見つめてきた。
「そうだな。対策を立てて鍛えれば勝てない相手じゃない。おれはそう信じてる」
おれは茜に返答した。
「…わかりました。猛さんが信じてくれるならやってみます。どの道あの人たちを乗り越えられないようではいつまでも猛さんのお荷物で終わりそうですしね」
翼は力強い口調で言った。
『作戦は任せてよ。何たってみくるAIだからね!』
みくるは胸を張って言った。
「頼んだわ、闇みくる」
「お願いします。闇みくるさん」
「分析は任せます…。闇みくるさん…」
3人は完全にみくるをスルーした。
『ちょっと!少しはみくるも頼ってよ。ねえ!』
みくるの叫びに答えるやつは誰もいなかった。
遅れてすみません。次は本格的な対策を立てる予定です。




