Eランクダンジョン
「どうも。『美姫と獣王』です。今日は皆さんに重大発表があります」
茜はもったいぶりながら言った。
コメ:重大発表?ナンナンダ一体(棒)
コメ:どこのリアルVツベラーが加入するんですか?
コメ:加入するリアルVツベラー?一体何野みくるなんだ…。
リスナーは完全に分かってるようだ。まあ普通わかるよな。
「もうみんなわかってるみたいね。茶番はやめて新メンバーを紹介するわ。みくる」
『皆さんどうも、こんミラクルー!あなたの心をハッキング。未来から来た超高性能ロボット、裏野みくるだよ!』
みくるはポーズをとってあいさつした。
コメ:こんミラクルー!¥10,000
コメ:みくるちゃん待ってました!¥50,000
コメ:今日の赤祭はここですか?¥10,000
『投げ銭サンキュー。でも赤はちょっと投げるの早過ぎない?モンスター倒したりスカウトの時のために取っといた方がいいと思うよ』
みくるは心配そうにアドバイスした。
『無駄話はここまでだ。今日挑むダンジョンについて説明しようか』
闇みくるが口を挟んだ。
「そうね。今日挑戦するダンジョンはEクラスダンジョン『ぬるい火口』よ。裏で前行った所は攻略したから一段階ランク上げたわ」
茜はしれっと爆弾発言した。
コメ:裏で攻略した、だと?
コメ:まあお披露目ならインパクトあった方がいいか。
コメ:心機一転感を出したかったんじゃないか?
「大体そういう所ね。じゃ、行くわよ」
茜の指示でおれたちはダンジョンに入った。
「ゲコー!」
するとすぐカエルのモンスターが来た。
「いきなりかよ」
おれはすぐさま素手で思い切りぶん殴った。
「げ、ゲコ…」
殴ったカエルは消えてまた再出現した。スカウト完了だ。
コメ:スカウト早っ!¥300
コメ:最近起き過ぎじゃね?¥100
「投げ銭サンキュー。多分レベル差とか強さの差とかあるんじゃねえの?おれ個人ではBランクだし。弱いやつ程仲間にしやすいとかあるんだろ、多分」
今まで低ランクダンジョンに入り直すとかあまりなかったからそういうことがあるとは知らなかった。まだまだサモナーについて知らないことは多そうだな。
コメ:なるほど。そういうのゲームっぽいよな。
コメ:そう考えると探索者ってデスゲームのプレイヤーみたいなもんなのか。
「本当にやたらゲームっぽいわよねダンジョンって。とりあえず今回は助けを求める人いないといいわね」
茜はしみじみと言った。
コメ:見てる分には面白いけどな。
コメ:探索してる方はトラブルばかりだとあれだろうな。
「本当たまには無事に終わって欲しいよね。撮れ高くらいしかいいことないよ」
「映えるのはいいことですけどね…。やっぱり無事帰るのが一番です…」
配信者と探索者。それぞれの立場としての葛藤を抱えながらおれたちは探索を開始した。
どうも始まりがワンパターンですね。ダンジョンの入り口から始まる都合上仕方ないのかもしれませんが。




