テストの結果
視界が回復すると病院の受付にいた。ギルドの病院に転移させると言ってたのは本当のようだ。
「お待ちしておりましたビーストキングさん。今治療しますね」
おれに気付いた看護師がすぐに回復魔法をかけてくれた。
「…ふう。これで外傷はふさがりました。念のため診察しますからしばらく待ち合い室でお待ち下さい」
看護師はそう言ってニッコリ笑った。
「ありがとうございます。おれは後でいいから赤ゴブリンに襲われてたパーティーのやつらを頼むっす。だいぶボロボロでしたしね」
おれは看護師に頼んだ。
「はい。全力を尽くします」
そんなやり取りを看護師としている間に赤ゴブリンに襲われてたパーティーのやつらは担架に乗せられた。
「あ、ありがとな。おれたちを助けてくれて…」
1人だけ意識があった男が礼を言ってきた。
「気にすんな。探索者として当然のことをしただけだ」
おれがそう返すと男は弱々しく笑った。
「何にせよ助かった。この恩はいつか必ず返すよ」
男は担架に運ばれながら手を振った。
「機会があれば頼むよ。今はともかくちゃんと診てもらえよ」
おれは手を振り返した。
「とりあえずみんな生きて帰れてよかったな。それじゃ配信終わるぜ。じゃあな」
おれはリスナーにあいさつした。
『みんなおつみらくるー!』
「みんな見てくれてありがとう」
「また見て下さいね」
「楽しいと思ってくれた人は高評価とチャンネル登録お願いするわ。次回も楽しんでね。じゃ、さよなら」
みんながあいさつした後茜が配信を切った。
『…で、ダンジョン探索は途中で打ち切りなわけだが。この場合私たちの評価はどうなるかな?』
闇みくるはそう話を切り出した。
『…あ!そういえばタンクとか研究のために同行するとかいうのをテストするために同行してたんだった。色々あってすっかり忘れてたよ!…てへ』
モニター上のみくるの顔が舌を出した。
「そういえばそんな話だったね。ボクとしては文句はないよ。赤ゴブリン相手でもうまくサポートしてたしね」
翼は笑顔を少しひきつらせながら言った。赤ゴブリンに何も出来なかったことを気にしてるのかもしれない。
「私も入ってくれたら心強いです…。みくるさんも闇みくるさんもとてもすごかったですし…」
望もみくるの加入に賛成なようだ。
「おれも問題ないと思うぞ。実力は確かなわけだしな。茜はどう思う?」
おれは最終決定をリーダーの茜に委ねた。
「あそこまで実力見せつけられたら反対する理由ないわよ。みんなも賛成してるしテストは合格よ」
茜はそう言って手を差し出した。
「それで、みくると闇みくるから見て私たちはどうかしら?」
『みくるは入ってもいいよ!すごく楽しかったしね。闇ちゃんはどうかな?』
みくるは適当に答えた。こいつ本当にAIなのか?
『私も異論はない。正直ビーストキングがいる時点でほぼ入る気だったが、ビーストキング以外にもいいデータが取れそうなメンバーがいることがよくわかったよ』
闇みくるが答えるとみくるは茜に手を伸ばした。
『それじゃ決まりだね。みんな、よろしくね!』
みくると茜はがっちり握手を交わした。
遅れてしまってすみません。
次は闇みくること中の人とリアルで対面します。




