激戦
「オラァ!」
おれはドリルを回転させながら赤ゴブリンに殴りかかった。
「ハッ。当タルカ!」
赤ゴブリンは左に避けた。
「そう来るのは読んでたぜ。デイグ!」
おれが指示を出すと赤ゴブリンの下に穴が開き、回転するドリルが飛び出して来た。
「ナッ?!チィッ!」
赤ゴブリンは反射的にこん棒でドリルを受け止めた。
「隙ありだ。はあっ!」
おれは足にソウルを充填し、思いきり腹を蹴った。
「グハッ!」
赤ゴブリンは凄まじい勢いで壁に叩きつけられた。
「ククク…。今ノハナカナカ効イタゼ」
そう言う赤ゴブリンの腹にはヒビが入っていた。魔素でコーティングされてるってのは本当みたいだな。
「メッキがひび割れてるくせに余裕だな。そのまま貫いて風穴を開けてやるよ」
おれが挑発すると赤ゴブリンは腹を指でなぞった。
「ヘエ。オレノ体ッテコウナッテンノカ。初メテ知ッタゼ」
赤ゴブリンはニヤリと笑った。
「死ぬ恐怖とかないのか?知能を得た代わりに生物としての本能をなくしたようだな」
「ハッ。ソンナノ元々ダンジョンモンスターニハネエヨ。ソレニテメエラヲ倒セバスグ傷モフサガルカラ問題ネエヨ」
赤ゴブリンはすごい謎理論を飛ばした。
『興味深い理論だな。検証させる気はないが』
そんな闇みくるの言葉の後に数発ビームが飛んで来た。
「ダカラ効カネエッテ…グハッ!」
みくるのビームは今度はダメージを与えた。正確にヒビに当てたからだ。
『やはりコーティングがない場所は脆いようだな。傷口を広げていけば勝てるぞ』
『おー。さすが闇みくるちゃん!すごいエイムと分析力だよ』
みくると闇みくるは漫才を始めた。
「チッ。鬱陶シインダヨガラクタガ!」
赤ゴブリンは激昂してみくるに向かって駆け出した。
「おいおい。お前の相手はおれだって言ってんだろ」
おれは走る赤ゴブリンに追いつき、横に蹴飛ばした。
「ボコボコ蹴リヤガッテ!オレヲ何ダト思ッテンダ」
赤ゴブリンは文句を言いながら立ち上がった。
「何ってモンスターだろ。遠慮する必要ねえじゃねえか」
おれはそう返しつつ左手の爪で切りかかった。
「ハッ。ソウカヨ!」
赤ゴブリンはおれの攻撃に対してカウンターでこん棒を振るってきた。
『残念だけど通さないよ!』
そこをすかさずみくるがパーツを飛ばしてシールドを張った。
「ありがとな、みくる」
おれは赤ゴブリンのヒビの部分を切り裂いた。
「グッ。クソガ!」
赤ゴブリンはそう言って左手でパンチしてきた。
「だから遅いって」
おれはすぐに赤ゴブリンから距離をとった。
「ウゼエンダヨテメエラ!イイ加減クタバリヤガレ!」
そう吠えるゴブリンのヒビからは魔素が漏れだしている。かなり深手を負わせたみたいだ。
「はっ。お前こそくたばりやがれ」
とはいえソウルの消費も激しい。そろそろ決着をつけたいところだな。
こう見えてほぼチーターレッグだけでどうにかなってる状況です。
出来れば次で決着をつけられればいいと思ってます。




