表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/81

42.定時上がり! 新たなる冒険へ

 残業なし!

 定時で上がった。



「お疲れさまでした!」



 上司や先輩に元気よく挨拶を済ませ、わたしは退勤した。




「――――――」




 ガッツポ~~~ズ!!



「ジェネシス万歳っ! 最高!」



 なんてテンション高く喜んでいると。



「お待ちしていましたよ、グレイス」



 いつもの神々しい修道服に身を包むネメシスがいた。凛々(りり)しい顔でこちらを見て――抱きついて来た。



「……ちょ、ネメシスさん」

「グレイスの人気が高まっているようですね……。だから、誰にも渡すワケにはいかないのです!」


「そういう事。心配しなくとも大丈夫ですよ~。わたしは冒険がしたいんです」



 その言葉にネメシスは瞳を星のように輝かせ、またぎゅぅっと。(くすぐ)ったい……。



「行きましょう、冒険へ。アルムも城門前で待っていますよ」

「アルムも? 嬉しい……皆とまたパーティ組めるとか感激です!」

「ええ。今日からまた覇王聖女への指導を進めていきます。覚悟してくださいね、グレイス」



 もちろん、受付嬢の仕事だけではない。

 覇王スキルも極めて行かねば。


 まだ『Lv.1』ばかりだし。



 よ~し、がんばるぞぉ!



 ◆◇ ◆◇ ◆◇



 帝国城門前。



 メイド服の女の子――アルム発見。


 肩に(くわ)を乗せる横顔姿は……貫禄(かんろく)ありすぎ。

 そんなアルムは、わたしの目の前に立ち、ターコイズブルーの瞳で真っ直ぐ見つめてきた。そんな見つめられると……ちょっと照れくさい。



「グレイス、わたしのステータスを見て欲しいです」

「アルムの?」


「そうです。グレイスのも見せて戴けませんか?」

「もちろんよ~」



 アルムのステータスを確認する事にした。



 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★


【Name:アルム】【Lv.47】

【Class:エンチャンター】

【Status】

 STR30(+30) AGI50(+08) VIT01(+03)

 INT33(+12) DEX01(+00) LUK55(+05)


【Skill】

 [付与研究] Lv.10(Max)

 [状態異常付与] Lv.5

 [属性付与:火] Lv.2

 [属性付与:水] Lv.2

 [属性付与:地] Lv.2

 [属性付与:風] Lv.2

 [属性付与:光] Lv.1

 [属性付与:闇] Lv.1

 [鍬修練] Lv.10(Max)


【装備】

 [上段]:+4癒しのヘアバンド

 [中段]:

 [下段]:回避のネックレス

 [武器1]:+7エンシェント鍬

 [武器2]:

 [サブ武器]:投擲用クナイ

 [盾]:

 [鎧]:+6高級メイド服

 [肩]:+6高級マフラー

 [靴]:+6メイドシューズ

 [アクセサリー1]:エレメントグローブ

 [アクセサリー2]:HPアップブローチ


 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★



 初めてアルムのステータスを見た。

 これまた凄い……。


 さすが貴族。

 フォーサイト様の妹なだけある。


 そして、本当に付与師――

 『エンチャンター』だったんだ。



「おっけーです!」



 アルムもわたしのステータスを見終えたのだろう、満足気に納得していた。


 ――よし、じゃあ冒険へ行こう。



 本日のパーティ名は『れべるあっぷ!』にした。



「そうですね、当面の目的はレベリングですから……さて、そうなると何処(どこ)へ参りましょうか」



 アイテムボックスを整理しながら、わたしに決定権を託すネメシス。

 実は、狩場は仕事中に考えていた。



「わたしの希望でいいです?」



 二人とも即(うなず)く。



「えっとですね――鉱山ダンジョンへ行きましょう」



「帝国周辺の山々にあるレッドゾーンのダンジョンですね。分かりました」

「そこは行った事ないですね、楽しみです」



 ネメシスもアルムも乗り気。

 さあ~、冒険だ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ