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皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした  作者: 葉柚


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マコト様は彼らのことを反皇太子派と断言した。なぜだろうか。


「どうして、反皇太子派だと?」


私はたまらずマコト様に尋ねた。

マコト様は、先程の威圧感を解き放ち、にっこりといつもの笑みを浮かべる。


「ああ。ライラさんは知りませんでしたか。ここは、エドワード様の思い出の教会なんですよ。ここで、エドワード様はレイチェル様に出会われたそうです。ですから、その思い出の場所と知って取り上げようとしているのは反皇太子派ですね。」


「そんなことで・・・?」


レイチェルの記憶の中には、確かこの教会はなかったはずだ。だって、記憶に残っていればこの教会に足を踏み入れた瞬間に、きっと懐かしいと思ったはずだからだ。

エドワード様と出会った場所。

それをエドワード様が大好きで仕方がないレイチェルが忘れるはずがない。

それとも・・・私のなかのレイチェル様の記憶が薄れてきてしまっているのだろうか。


「そんなことでです。反皇太子派は皇太子に嫌がらせをしているんですよ。そうして、エドワード様が心を折ってその地位を退かれることを望んでいます。」


「でもっ!この帝国にはエドワード様以外に皇族はいないはずよ。」


レイチェルの記憶の中にはエドワード様の兄のアルフレッド様の記憶がある。

だけれども、そのアルフレッド様は病死したと記憶されている。

それ以外にエドワード様には兄弟はいないはずだ。


「よくご存じですね。この帝国のことをお調べになりましたか?ここも、エドワード様とレイチェル様の思い出の場所と知って来ていたのですか?」


「違うわ!ここは、エドワード様とレイチェルが出会った場所ではないわ。むしろ、レイチェルはこの教会には来たことがなかったはず。エドワード様の方はわからないけれど・・・。」


「本当に貴方はレイチェル様とエドワード様のことを良くご存じだ。そう、ここは本当はエドワード様とレイチェル様の思い出の場所ではない。後から反皇太子派を誘き出すためにばら蒔いた噂なんです。」


やっぱり。

だって、レイチェルの記憶なんてないもの。

でも、エドワード様のやり方には疑問が残る。なぜ、孤児たちがいるこの教会をわざと囮にするのだろうか。

孤児たちに危険がおよんだらどうするのか。それに、教育上もよくないではないか。


「ふふっ。納得がいかなそうですね。エドワード様は、目的のためには手段を選ばないお方です。そう、レイチェル様を守り、反皇太子派の勢力を押さえるために孤児たちも平気で利用するお方なんですよ。嫌になりましたか?」


マコト様が不適に笑いながら問いかけてくる。マコト様はいったい何が言いたいの?

なぜ、こんなことを聞きもしないのに教えてくるのだろうか。

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