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皇太子の子を妊娠した悪役令嬢は逃げることにした  作者: 葉柚


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レイチェルとエドワード2





「ほら、ね。どうも私ではなくてレイチェルのことがいいようだ。」


そう言ってエドワード様は大泣きしているアレクサンドリアを私に渡してきました。


私はアレクサンドリアを大事に受け取り抱きしめてあやす。


「きゃーーーーあ。きゃーーーあ。」


すると、先ほどの大泣きはなんだったんだというくらいに笑顔が戻ってきました。


「・・・あながちエドワード様のおっしゃることも外れてはいないかもしれませんね。」


「外れていないんではなくて、その通りなんだよ。」


エドワード様は苦笑しながらも、やっぱり自分の子は可愛いのか私の腕に抱かれるアレクサンドリアのふわっふわな髪の毛を優しく撫でております。


アレクサンドリアもエドワード様に触れられるのは嫌ではないらしく、上機嫌で髪を撫でてもらっております。


「るぇ・・・い。」


上機嫌でアレクサンドリアが何か言いました。


今まで言葉という言葉を発したことがなかったのでこれが初めてアレクサンドリアが発した言葉です。


「エドワード様っ!アレクが何か話しましたっ!」


「本当だね。なんて言ったんだい?アレク。もう一度言ってみてくれないかい?」


何かを喋ったのはわかったのですが、思いがけない時にしゃべったのでなんて言っているのか理解することができませんでした。


「・・・るぅぇ・・・い。」


「るぅぇい?」


アレクサンドリアはもう一度言葉を発してくれました。


今度はちゃんとに聞き取れました。


ですが、はっきりと喋れるわけではないのでなんと言っているのかわかりません。


私は眉を八の字にしてエドワード様を見上げました。


「はははっ。多分、レイって言ったんだと思うよ。ね、アレク?」


「はぁあああいぃ。」


エドワード様がそう言うとアレクサンドリアが嬉しそうに手を叩きながら返事をしました。


どうやらエドワード様はちゃんとにアレクサンドリアがなんて言っていたか聞き取れたようです。


ちょっとうらやましいです。


母親の私がわからなかったのに、父親であるエドワード様が理解をしてしまうだなんて。


「アレクは君の名を呼んだんだよ。レイチェル。」


「私の名を呼んだの?アレク。」


「はぁあああいぃ。」


ちょっと間の伸びた返事をするアレクサンドリアがとっても可愛いです。


まさか喋れるようになって一番初めに私の名を呼んでくれるだなんて。母親冥利につきます。


ただ、エドワード様はちょっと寂しそうでしたけど。


アレクサンドリアがつかまり立ちを覚えた時は最初にエドワード様が発見しました。


必死に足をプルプルさせながら両手でベッドの柵を持ってそろそろと歩いていた姿はとっても可愛いものでした。


あの時はその可愛い姿を一足先に見たエドワード様に嫉妬したものです。


でも、今回はまず初めに私の名を呼んだので良しとしましょう。









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