1/147
プロローグ
私、レイチェルは皇太子殿下の婚約者である。
小さい頃から、婚約者候補として皇太子殿下と接していた私は、いつの間にか皇太子殿下に気に入られ婚約者になっていた。
幸せだったの。とても。
皇太子殿下もといエドワード様はとてもお優しくて、私もいつしかエドワード様に惹かれていった。
そうしていつしか互いに愛し合うようになったの。
「愛してるよ、レイ」
「私もですわ。エディ」
私たちはお互いを愛称で呼ぶまでに仲良くなった。
それから身体の関係を持つまではあっという間だった。
ずっとずっとエドワード様と一緒にいられると思っていたのに……。