表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/46

7 無意識に作られると怖い④

「灯台〜♪ 灯台〜♪ なんでそんなに明るいの〜♪」


 なんて謎の歌を歌いながら石を積み上げスキルで接合させていく……そんなおれは言わずがな少しオカしくて誰も声をかけてこない。


「ちょっとマサル? 一日中創作した歌を歌いながら石積みしてるのはホラーよ? 無事故で建設中の灯台に怪奇話とか誰得なのよ……」


 遂に作業三日間になって灯台内部の空洞が大きくなってきて、良い感じに音が反響するのを良い事にエスカレートした俺の歌はかかったエコーのせいでニトリで怪奇話にまで発展していた。


「せめて夜中にそこで歌うのは止めて! すっごい街に響いてるから!」


「んっ? 街に響いてる? そうか! 灯台の地上施設はカラオケにでもするか!」


「歌うなって言ってんでしょ!!」


 回転しながら飛ぶフィナの投げた金槌の狙いは正確に俺の頭を捉えていたが当たる瞬間にアイテムボックスへと収納する。


「じゃあ、取り敢えず警鐘を中に取り付けて非常事態を告げる搭の役割でも持たせるかな?」


「それなら実用的にも許せるわ……」


「あっ、リュリュに灯台の最上部に設置するレンズを作るからガラス工房の準備を頼むと伝えてくれ」


「分かったわ、程々にしなさいよ」


 念には念をと釘を刺していくフィナに大変だなぁと他人事の様な感想を残して作業へと戻る。


「灯台は俺たちを導く〜♪ 希望の光〜♪」


「歌うのは止めろって言ってんのよ!」


 フィナの投げたハンマーは今度こそマサルの頭を完全に捉えたのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点]  遂に作業三日間になって灯台内部の空洞が大きくなってきて、良い感じに音が反響するのを良い事にエスカレートした俺の歌はかかったエコーのせいでニトリで怪奇話にまで発展していた。   ニト…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ