第1話「クズとの接触」
「クズ恋愛」(R15+)
「私達が好きになった相手は「クズ」でした。」
{登場人物}
・咲山詩織{さきやま しおり}♀
18歳。高校3年生。
一見地味な性格だが、顔はかなりの美形。
クラスでは常に本を読んでおり、目立つような性格ではない。
・島崎蒼汰{しまさき そうた}♂
18歳。高校3年生。
学園1の美形男子でクールな男子生徒。ファンクラブができるほどの人気である。
しかし、そんな彼の本性は・・。
・柄山夏海{からやま なつみ}♀
25歳。新任教師。
詩織達のクラス担任と日本史を担当する事になった新任教師。
処女で恋愛にうとい性格である。
・咲山千代{さきやま ちよ}♀
16歳。高校1年生。
詩織の妹で詩織が大好きである。明るい子。
・佐池茜{さいけ あかね}♀
18歳。高校3年生。
詩織の同級生で詩織の親友。
真面目な子で生徒会に所属している。
・福井涼介{ふくい りょうすけ}♂
18歳。高校中退生。
元は蒼汰と同じ高校の生徒であったが、ある事件をきっかけに中退。
蒼汰に対して、かなりの恨みを抱いている。顔半分に火傷の跡が残っている。
「本編」
詩織N:「目立たない人間。目立つ人間。」
詩織N:「私はきっと目立たない人間。このタイプの人間は高校生活ではかなり苦労する。」
詩織N:「皆の和に入れないからだ。でも、私はそんな人生でも満足していた・・しかし・・。」
(廊下)
詩織:「キャッ。」(誰かとぶつかり)
(教科書などを落とし)
詩織:「あっ・・」
蒼汰:「ごめんごめん・・ぼんやりしてた・・」(教科書を渡し)
詩織:「あっ・・ありがとう。」
蒼汰:「あれ・・君確か、一緒のクラスの咲山詩織さんだよね。」
詩織:「はっ・・はい。」
蒼汰:「もう、何緊張してんの。そんな固くならないでいいよ!」
詩織:「うん・・」
蒼汰:「これも、何かの縁かもしれないね。これから仲良くしていこうよ。」(手を差し伸べ)
詩織:「宜しく・・」
友達:「おい!蒼汰早くしろよ!」
蒼汰:「わりぃ!!」
蒼汰:「じゃあ、また後でね!」
詩織:「えっ!?後?」
詩織N:「島崎君が・・私に・・私に話かけてくれるなんて・・」
蒼汰:「へっ・・」(不気味な笑み)
(in放課後)
茜:「詩織!帰ろ!」
詩織:「うん!」
蒼汰:「あっ!詩織ちゃん!」
詩織:「はい?」
蒼汰:「これから暇?」
詩織:「これから・・?」
蒼汰:「良かったらさ、これから遊びに行かない?」
詩織:「えっと・・」
茜:「いいよ!行ってきな!詩織!」
詩織:「ごめんね!」
茜:「いいよ!気にしないで!」
蒼汰:「じゃあ、行こっか!」
詩織:「うん!」
詩織N:「きっとこの時は、まだ私はクラスの人気者が話かけてくれたからうかれていたんだ。」
詩織N:「しかし、この後・・。」
(inある場所の前)
詩織:「えっ・・ここって・・・」
蒼汰:「ラブホだよ。入ろうか。」
詩織:「えっ・・?でも。」
蒼汰:「いいから。さ!」
(in室内)
詩織:「ねぇ、蒼汰君・・ここで・・」(手を掴まれ)
詩織:「えっ?」
蒼汰:「脱げよ。」
詩織:「脱ぐって・・服を・・?」
蒼汰:「そうだよ、ほら、早く脱げ。」
詩織:「でも・・でも私・・。」
蒼汰:「じゃあ、俺が脱がせてやるよ。」
詩織:「やめて!!!蒼汰君!!!やめて!!」
(服を無理やり脱がされ)
詩織:「いやあああ!!!」
詩織N:「そう、私は気づいていなかったんだ。彼の本性に・・。」
詩織N:「彼は・・・クズだったんだ。」
蒼汰:「さぁて・・準備はできたな。」
詩織:「そっ・・蒼汰くん本気で・・する気なの・・?」
蒼汰:「心配すんなよ・・優しくしてやるから。」
詩織N:「私はこの瞬間、全てを失った気がした。しかし・・なぜか止められない。」
詩織N:「本当は嫌なのに・・止められない。何でだろ・・。」
(数分後)
蒼汰:「どうする?まだ、するか?」
詩織:「もうちょっと・・しようかな?」
蒼汰:「分かった・・。」
詩織N:「不思議だ・・彼はクズなはずなのに・・甘い声に私はどんどんとはまっていく。」
詩織N:「気づけば、私は彼の虜に・・。」
(数分後)
詩織:「はぁ・・はぁ・・・」(寝転んでおり)
蒼汰:「詩織・・。」
詩織:「うん・・あっ。」(抱きつかれ)
蒼汰:「やっぱり、俺が見た通りだった。」
詩織:「えっ?」
蒼汰:「お前は・・最高にかわいいよ。」
詩織:「かわ・・いい・・」
蒼汰:「あぁ、可愛い。また、遊んでくれるか?」
詩織:「うっ・・うん。」
蒼汰:「愛してるよ・・詩織。」(耳元で囁き)
詩織:「蒼汰・・君・・。」
(数分後)
蒼汰:「泊まっていけばいいのに。」
詩織:「ごめん・・さすがに両親に心配されるから。」
蒼汰:「そっか。じゃあ、また明日学校でな。」
詩織:「うん。じゃあね。」
蒼汰:「じゃあね。」
(詩織が部屋を出)
(携帯を取り出し)
蒼汰:「今から来れる?」
蒼汰:「じゃあ、いつもの部屋で待ってる。」
蒼汰:「じゃあ。」(電話を切り)
蒼汰:「へっ。」
(in家)
詩織:「ただいまー。」
千代:「おねえちゃんーーー!!」(いきなり抱きつき)
詩織:「どうしたの!?千代?」
千代:「さみしかったよーー!!ずっと1人だったんだよ!!」
詩織:「あれ?お父さんとお母さんは?」
千代:「急に飲み会が入ったらしくて、帰りが遅くなるんだって。」
詩織:「そうなんだ。ごめんね。」
千代:「いいよ!!それより、ご飯にする?それともお風呂?」
詩織:「うーん。先にちょっとお風呂入ろうかな。」
千代:「了解!じゃあ、ご飯温めて待っとくね!」
詩織:「ありがと。」
(in風呂場)
詩織:「今日・・ここを触られたのか・・私・・。」(胸をおさえ)
詩織:「蒼汰君・・満足できたかな・・。」
(そして。)
詩織:「じゃあ、今日は疲れたから先に寝るね。」
千代:「おやすみー!!」
詩織:「はーい。」
(in自室)
(鏡の前に立ち)
詩織:「私も・・もう少しオシャレした方がいいのかな?」
(翌日)
(in学校)
詩織:「おはよう!」
茜:「あっ!詩織おはよう!」
茜:「あっ!そのヘヤピン可愛いね!」
詩織:「そう?家にあったからつけてきたんだ。」
茜:「急にそんなのつけてどうしたの?もしかして・・好きな人でもできたか?この!この!」
詩織:「そんなんじゃないよ・・へへ。」
(in通学路)
涼介:「おぉい、蒼汰。」
蒼汰:「あぁ・・その声は確か・・理科の実験で薬品爆発させた奴か?」
涼介:「へっ・・お前、最近よく女とラブホ行ってるらしいな。」
蒼汰:「何の事かな?」
涼介:「あんま、女たぶらかしてんじゃねぇぞ。クソが。」
蒼汰:「余計なお世話だ。ゴミ。」
涼介:「ふっ・・いつまで持つかな?その自信。」
蒼汰:「さぁな。」
涼介:「あんま調子にのんなよ・・お前。」
蒼汰:「別にのってはねぇよ。」
涼介:「まぁいいや・・また今度遊ぼうぜ。」(そのまま去り)
蒼汰:「黙れ。ゴミ。」
(inクラス)
(蒼汰が現れ)
詩織(心の声):「あっ・・蒼汰が来た。これ褒めてくれるかな?」
(チャイムが鳴り)
(先生が教室に現れ)
夏海:「おはようございます。みなさっ・・うっ・・」(腹をおさえ)
蒼汰:「へっ・・」(何かのスイッチをいれ)
蒼汰:「どうしたんですか?先生?大丈夫ですか?」
夏海:「うっ・・うん。ありがとね。うっ・・」
夏海:「でっでは・・ホームルームを始めますね。」
~続く~