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着衣

 百島のクラスは2階の中央の奥にある。

 校舎に入って階段を上り、2階へ行けばいいじゃないかと思うが。

 それでは最中央の職員室の前を通らないといけない。

 生徒はまだでも先生は何人か来ている可能性が高い。


 校舎はコの字になっていて、グラウンドを包むように設置されている。

 グラウンドはさらに伸び、校舎の角をプール、体育館と続いていく。

 

 体育館側の現在位置からでは、2種類ある。

 まず1階へ入る。

 そして、コの字の角を曲がり生徒玄関を突っ切って奥の角へ、そして2階へ行くルート。

 これは正門から来た表玄関から入ってくる生徒に、ばったり会ってしまうかもしれない。


 もう一つはグラウンドを突っ切ってコの字の端から入っていくルートだ。

 こっちは裏門から来る生徒に、合ってしまうかもしれない。


 だが、生徒は必ず生徒玄関を通って入ってくる。

 つまり、裏門にさえ気を付けていればグラウンドを突っ切ったほうが危険は少ないだろう。


 

 グラウンドを突っ切って走る。

 後ろは視ない。

 

 扉を目指し、一目散に駆けるだけ。

 胸が揺れて痛い。

 顔にだらしない笑みを浮かべているが、移動速度は速い。

 

 扉が近くなってくると、裏門から入ってくる生徒が見える。

 3人。

 2人は男子だ。

 その後ろに1人の女子が歩いていく。


 通り過ぎるのを待ち、扉へと手をかける。


 ガチャガチャ。


「開いた」


 階段を登ろうとして、慌てて戻る。

 足音が聞こえたのだ。


 口を押え、階段後ろへ隠れる。

 こっちは非常出口になっていてあまり使われることがない。

 バクバクいう心臓。 

 じっとしていると、足音は遠ざかっていった。

 

 階段を上る。

 踏み外し転びそうになる。

 手すりにつかまり何とかセーフ。


 教室へと向かっていった。

 そこからは誰にも会わずにつくことが出来た。


 体操服を着て無事露出は終了した。

 

 体育館へ。

「おはよー」

「部長、遅いですよ」

「ごめんごめん」

「部長、珍しいですね。今日は体操着なんですか」

「まぁね」

 


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