ゴールデン・ウォーターフォール
インタビューは、こんな感じで行われたわ。
*****
『ウィルビウスさん、今日は、よろしくお願いします。
次に刊行予定のムック、”軟弱化するオリュンポスを斬る!”にご協力いただけることになりまして、本当にありがとうございます』
『おう! なんでも聞くがええ!』
『おっと、資料が……』
バササ(←いろんな種類のエロ本を、わざとらしくウィルビウスの前に落としてやったの)
『ふん。けがらわしいのう! はよう片付けるがええ』
『失礼しました。
しかし、現実問題として、近頃ではメディアがこぞってこうした性行為を誘発するものを、流通させているという状況にありますが、それについてはいかなる意見をお持ちですか?』
エロ本を広げ、ウィルビウスにいちいち、見せつけてやるんだけど、あいつは苦々しい顔で目をそらすばかり。
『エロが大衆に何かを浸透させる一大原動力というのはわかるが、しかし、先端技術の利便化が一定以上を超えたなら、何らかの規制を設けるのは、必須だと思うがのう!』
『ほうほう。
つまり、言論統制の必要がある、とそうおっしゃいますか?
一方では、こうした性的な情報が、性犯罪発生率を低下させているという意見もありますが……』
とテキトーに応えつつ、さまざまなエロ本で、ウィルビウスの反応を見てみた結果……アタシの気のせいかしら?
もっとも反応が強かったのは……犬とか猫の、ペット愛玩雑誌だったわ?
なにこれ? 意味不明なんだけど……?
なんか、デッカードになったような気分よ。
こいつ、レプリカントじゃねーの?
『そりゃ、オ○ニーのネタが手に入りやすくなってるから、刹那的な犯罪は減るわな!
ディオゲネスが今の時代に生まれてたら、心の底から満喫してたろうよ、あいつ、オ○ニー大好きだったから。
だがな、そーゆーオ○ニーとか、セッ○スとか、本能を安易に満たすことにがむしゃらになるだけ、はたしてそれが人間の生き様と言えるだろうかのう?
え? どうよ、お嬢ちゃん。
キミ、毎晩、ディ○ドーとか、バ○ブとか、ダッチハ○バンドとか、バ○ー犬とか、マッ○ージ器だけで、満足できるかね?』
くっ……。
こいつ、ニヤつきながら、アタシを執拗に観察しているわ!
きっと、アタシがこんな卑語にたじろぐとでも思ってんのね?
……ちょっと動揺して、関係ない単語にまで伏字しちゃったけど……。
ふざけんじゃねー!
『ひとくちにオ○ニーとおっしゃいますが、いろんな種類のオ○ニーがありますでしょう?
ウィルビウスさんの大好きなオ○ニーは、一体どんなオ○ニーですか?
一言でいうと、ウィルビウスさん、ど○ニー?』
『けっ! わしゃ、質実剛健だから、オ○ニーなんぞせんわ!
世にオナンの罪と言うてな、あれは体にも、アタマにもよくない!』
おいおい、どこの神様のハナシだよ……。
そんなだったら、アタシたちの大ボスは、とんでもない犯罪人になっちゃうじゃない!
まあ、そのとおりですけど。
『ハッキリおっしゃってくださって結構ですよ?
変態的な自慰行為でも、アタシは平気です。
デヴィッドキャラ○インの例もありますし、カッコいいおじさんが、実はわりとオ○ニストで、うっかりオ○ニー死なんてことも、よくあるそうですわ』
『だーから、オ○ニーなぞせんて!
絶対モテそうにもないお嬢ちゃんじゃあるまいし!
すべて劣情は健全なるスポーツの汗に昇華しておる!
今、お嬢ちゃんがフルヌードのV字開脚で迫ってきても、先っちょひとつ動かさぬ自信があるわ!
世の中の女は、アルテミス様以外は、みーんなドブス!』
『ウソおっしゃいよ。
女が怖いのね?
そうでしょう?』
『なにを?
このどスベタが!
誰が好き好んでどぶ泥の詰まった袋に、おのれの大事な珍宝を突っ込むもんかね?』
***
結局、この後、つかみあいの大喧嘩になっちゃったのよね……。
「むおう! 歌うよ!
曲は”ザ・メンターズ”の、”ゴールデン・ウォーターフォール”!
すごくカッコいいから! っと感ずる!」
「ゴラァッ!
この見栄はりがいい加減にしやがってから、死んでわびろ!
こんな誰も知らない歌、しかも洋楽なんて、嫌味かよ、うちは悲しいよ……もう、死にたい……」
「絶対いるよね。ンゴエッ
誰もわかんない曲を得々として歌う人。クカー、スピー」
以下、歌詞を本邦、初翻訳よ。
♪♪♪
ゴールデン・ウォーターフォール(黄金の滝)
作詞・作曲 エロ・デュード
(一番)
さぁ来いメスブタ、エサの時間だ
俺のショ○ベンを飲め
わかるかパンスケ、腹いっぱい楽しめ
俺のク○を食らえ
ゴールデン・ウォーターフォール、エナジーが満ちてくる
俺のカ○ピスはレアなトッピング
口の中で泡立て、口内調味しろ
おれの屁を、お前の脳内に送りこめ
お前の全身は、おれの排せつ物処理マシーン
ゴールデン・ウォーターフォール、エナジーが満ちてくる
(二番)
さぁ来いメスブタ、仕事の時間だ
お前のショ○ベンを飲ませろ
わかるかパンスケ、とことん尽くすのだ
お前のク○を食わせろ
ゴールデン・ウォーターフォール、エナジーが満ちてくる
お前のミルクはヤミーなドレッシング
あらゆる排せつ物に混ぜ込み、調味してやる
お前の屁を、尽きるまで吸わせろ
おれの全身は、お前の排せつ物処理マシーン
ゴールデン・ウォーターフォール、エナジーが満ちてくる
♪♪♪
…………(^^;
やめときゃよかったね!!!
マッドマックスのトーカッターって、結局どういう意味なのかしら? 足先切断者? 何かのスラングなのかしらね。
ところで、次回の主人公(仮名)ちゃんは、どーなっちゃうのかしらね……?