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詩*祈りのようなもの*

青い空

作者: a i o



開かれたことばで

青い空、と言ってみたい


すべてのひとの

思い描く青を集めて

空をいっぱいにしてみたい


ぼかすように風は撫ぜる

青が織り成すグラデーション

ああ、でも、きっとずっと

空に馴染んで


だって いつも

あおいそら 青い空

みんな見上げていた


歩きながら

佇みながら

膝を抱えながら

寝そべりながら

仰いだ

青い空


日常の合間

喪失のさ中

喜びにあふれる時も

虚しさにやりきれない日も


苦しくて

嬉しくて

平坦で

馬鹿馬鹿しくもあって

傷つけて

傷ついて

笑いたい 泣きたい

叫びだしたい

ほんとうは

さびしくて さびしくて



かすかな 祈りのように

見上げた

いっぱいの青い空

ほら、ことばだって

染め上げていく










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