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主要登場人物+第一話シナリオ

以下、一話のシナリオです。

◼︎主要登場人物

ミヤ・ノワキ(野分弥埜)

   搭乗者(パイロット)。16歳の少女。

ムラクモ(叢雲)

   人間態は可憐な少女の姿を持つ機巧人。

   兵器態はドレスのような装甲をもつ。

   破壊性能が極めて高い。

   搭乗者とまとめて、通称は『女王蜂』。

ユリア・オハラ(小原ユリア)

   ミヤの姉貴分の先輩搭乗者(パイロット)

   20歳の柔らかな女性。

オボロ(朧)

   人間態は中性的な容姿の機巧人。

   兵器態は踊り子のような装甲をもつ。

   機動性能が極めて高い。

   通称『舞姫』。


アンドレ

   マルチノ救世軍の搭乗者(パイロット)

シュ・ウー(驟雨)

   アンドレアと組む機巧人。


アルティナ

   マルチノ救世軍の搭乗者(パイロット)

シグレー(時雨)

   アルティナお組む機巧人。



------------------------------

◼︎一話


【のどかな日差しの中、どこかの学校の教室。ミヤは制服姿で窓際の席で居眠りしている。ここは惑星スルーズ・ギクボー地区】


教師

「……というわけだ。汚染された地球、そして、我々のご先祖さまは様々な惑星に活路を見出してきた」

「ここスルーズもそのひとつというわけだが、資源の豊富さ、故郷地球との類似性から、非常に優良な土地である。それ故に、外敵に狙われてきたのだが……ミヤ・ノワキ!」


【ミヤは名前を呼ばれて目を覚ます。悲しい夢を見ていたような気がするが、もはや覚えてはいない】

【すぐに寝ていた自覚で慌てて口元をぬぐう】


ミヤ

「……ふぁ。……やば」

教師

「やばい自覚があるようで何よりだよ。128ページ3段落目から読みなさい」


【ミヤはしぶしぶ立ち上がる。教材の挿絵を無感情に一瞥】


ミヤ

「……へーい。えーと『スルーズの資源を狙って惑星外から侵攻する敵に対抗すべく、スルーズの各組織は防衛軍を結成しました。スルーズに我々人類が到達する以前から生きてきたとされる機巧人は、未だ未知の存在です。彼らは共に戦う搭乗者(パイロット)を選び、人型機械兵器へと姿を変えることで戦闘を行います。彼らはまさに人類の希望であり、外的生命体の硬い甲殻も容易く壊し、敵の砲撃にも耐えうる──』」

教師

「そこまで」

「まあ、わざわざいうまでもないが、機巧人のおかげで我々は平和を取り戻しつつあることはたしかな事実だ。ギクボーが戦闘地になることはないが、君たちの中にも未来の適性者がいるかもしれないからな、希望者は後程……」


【チャイムが鳴る】


教師

「おっと、ここまでか。今日やったところはテスト範囲ではないが、ちゃんと復習しておくように。以上! 全員起立」

生徒

「ありがとうございました〜」

教師

「ありがとうございました。そしてノワキ、授業中に寝るなよ!」

ミヤ

「へーい」

教師

「返事が悪い、減点!」


【くすくす笑うクラスメイトとミヤ。教師は鼻を鳴らしながら教室を去っていく。平和な小さな日常。居住区に過ぎないギクボーが戦闘の中心になることは少ないため、ミヤの周りはソワソワとしながらも、侵略戦は遠い話であり、日々は平和ではあった。クラスメイトが話しかけてくる】


友人A

「ミヤ、チョー寝てたねぇ。また遅くまでバイトだ?」

ミヤ

「大正解の大当たり〜。やー、弟の行きたい学校の足しになればってね。誕プレも奮発したいしさあ」

友人B

(ケイ)くんもいい姉ちゃんを持ったもんだな〜。じゃあさ、いっそ搭乗者(パイロット)目指すのは?」


【ぴらぴらと、ミヤの名前だけが記載されたまっさらな進路希望の紙を持ち上げる友人。ミヤは慣れた手つきで取り返す】


友人A

「軍ってお給金いーんでしょ?」

ミヤ

「だーっ、無理無理、機巧人なんてさ、関係ないよ、あたしら一般人(パンピー)にはさ」

友人B

「そーだよねえ。うちらモノホン見たことすらないしな」

ミヤ

「フツーに働いてフツーに生きますよ、私は。てか二人こそどーなのよ」

友人B

「残念! あたしらは提出済み〜」

友人A

「その辺も話したくってさあ。てかミヤ、今日バイトは? 新しくできた店、行きたいんだけどさ」

ミヤ

「ん〜……おけ、ちょっとならいいよ! 寄ってこ」

友人B

「やりぃ! でさあ────」


【けたたましく鳴るサイレンに遮られる。聞き慣れない音に戸惑う】


生徒

「え?」

「なにこれ?」

「避難訓練?」

「こわ」

教師

「全員、直ちに避難開始だ! 急げ!」


【教師が血相を変えて戻ってくる。生徒たちは不安に顔を見合わせながら、誘導に従う】


教師

「荷物は持つな! 邪魔になる!」

「裏山のシェルターまで急げ!」

「逸れるな! 静かに移動しろ!」


【不安がる生徒たちは避難を開始する。ミヤと友人は出遅れて、最後になってしまう。普段と変わらないはずの街が不気味に見えてならなかった。しばらくすると、羽ばたく音がするとミヤがいい、三人は慌てて姿を隠した】


友人A

「なに、あれ……」

ミヤ

「しっ!」


外敵生命エイリアンだった。彼らが人を食うこともあると教わっている為、震えながら通り過ぎるのを願うミヤたち。願いが通じたか、じきに姿が見えなくなる】


友人A

「い、行った、ね?」

ミヤ

「……あっちの裏道通っていこ。こっちより足場悪いけど、草が姿を隠してくれるから。アイツ、鼻が効かないみたいだけど」

友人B

「だね」

友人A

「ま、待って、置いてかないで! ……あ、あんなの、ここいらに出たことなかったじゃん、なんで、いきなり」

友人B

「置いていかないって。……ねえ、さっきの、みんなが避難してた方に行ってなかった? 平気かな」

ミヤ

「……かも。いっそ学校に戻るのが安全かもだ」

友人A

「シ、シェルターの中にいりゃ安全だよ、オンボロ校舎なんかより。みんないるし、行こうよ」

ミヤ

「じゃあ、シェルターに行こう」

友人B

「よし、行こう。立てる? よし、ちゃんと手ェ捕まってて」


【再び歩き出した三人だったが、シェルターまでの道が直前で途絶えていた。耳をつんざく音が聞こえたかと思うと、爆発音。爆風に吹き飛ばされる】

【あちこちを打ち付けて、僅かに滑落したミヤは、気絶した友人のそばで煙の立ち上るシェルターらしき影を見上げる】


ミヤ

「A! B!」

「……う、うそ」

「せ、先生、みんな……」


【叫びそうになるが、寸でのところで飲み込んだ。口に己の手を強く押し当てて、どうにか立ちあがろうとする。うまく足に力が入らなくて、崩れた山肌に手をついて身を支える】


ミヤ

(ま、街にも? あんなのが?)


【街の方角は木に覆われていて窺えない】


ミヤ

(泣くな、考えろ、だめだ、考えろ、動け、ミヤ・ノワキ! 近くに人食いのバケモンがいるんだ、逃げなきゃ、まずは二人を連れて逃げなきゃ)


【家族の顔を考えながら、どうにか身体を立て直そうとしたところで、腕を掴まれる。声にならない悲鳴をあげたところで、土に埋まるナニカに気がついた。少し土を払うと、冷たいゴムのような触感を感じる。ごとりとつちがおちて、中身が露わになる】


ミヤ

(さっきの爆発で生き埋め? いや、うちの制服じゃない。人じゃない、ちがう、これは──)


【教科書の絵が甦る】


ミヤ

「機巧人──?」


【呼びかけると、土が崩れて美しい少女(機巧人ムラクモ)が山肌から姿を現した。うっすらと瞼が持ち上がり、瞳に光が宿る。触れ合った所から光と熱が溢れてくる】


ミヤ

「きゃ────ッ」

ムラクモ

「……見つけた」


【暗転】

【ハッと気がつくと、ミヤは真っ暗な空間にいた。すぐに視界がフルスクリーンになり、周囲の様子が映し出される。どうやら高い所から見下ろしているらしいことはわかった】


ミヤ

「こ、ここは」

ムラクモ

「名を」

ミヤ

「……っ!」


【天井から少女の無機質な声が降ってくる。しかし、ミヤは未だ倒れている友人と、それに迫る外敵生命に気がついた。身体を動かすと、操縦桿が出現。ミヤは本能的にそれを握った】


ミヤ

(ムラクモ──コイツの動かし方、なんでだか分かる。痛っ、頭に流れ込んでくる)


【しかし、動かない。はたからみれば、巨大な人型兵器が立ち尽くしているだけである。ミヤはコックピットで盛大に舌打ちする】


ミヤ

「くそ! 動け! 動けってば!」

ムラクモ

「名を──名を教えて、ムラクモの(あるじ)

ミヤ「ンなのどうだっていいでしょ! 動いてよ! みんな死んじゃう! AとBを助けてよ!」

ムラクモ

「……名前」

ミヤ

「ミヤ! ミヤ・ノワキ! いいから早く! そんなのいいから──ッ」


【ミヤが叫んだ瞬間、機体全体に光が走る。眩い光。市街地にいたスルーズ防衛軍の機体も、街の人もこれを目撃している】

【驚いた外敵生命が飛び上がり、威嚇する】


ムラクモ

「……受け取った」

「ムラクモはあなたを歓迎する、ミヤ」

「あとはあなたの好きなように」

ミヤ

「あああああッ!」


【完全に覚醒したムラクモがミヤの意思に従って動き出す。回避行動に出た外的生命を追うように軽々と飛びあがると、外的生命を吹き飛ばして踏み潰した。巨大な体躯をものともせずに軽やかに動く】

【ミヤはなんとか友人たちを踏み潰さないようにと気をつけながら、距離を取る】


ミヤ

「た、すかった?」

ミヤ

(──嘘みたいに体が軽い。ムラクモも自分の体みたいに動かせる。これなら、あいつらから、みんなを守れる、かも)


【ミヤの操るムラクモは黒煙立ち上る市街地の方に飛んでいく。気をつけて飛んではいても、身体がぶつかって無人の学校に損害を与えてしまう】


ミヤ

(遠くに攻撃……は、これか!)


【ミヤが頭に描いた行動が、閃きのように頭に浮かぶ。レバーを引くと、ビーム砲がムラクモの胸から発射され、空中の敵を薙ぎ払うと、すべて消し炭になった。ミヤは気がつけば汗を大量にかいており、肩で息をしていた。視界が霞んでいる】


ミヤ

「……つ、疲れた……、えっと、もどるのは……どうやって乗ったん、だっけ……」

ムラクモ

「ミヤ」

ミヤ

「ムラ……クモ」


【名前を呼ばれて、ムラクモの存在に気がつくミヤ。慌てて振り返ると、最初のように光が走って、気がつけばムラクモと両手を繋いで向き合うようにして道に立っていた。取り敢えず安堵する】


ミヤ

「……さっきの、あなたのおかげだよね」

「あなたに聞きたいこと、めっちゃくちゃあるんだけど、その前にみんなのところにいかないと」

ムラクモ

「ミヤ」

ミヤ

「え────」

ユリア

「動かないで」


【ムラクモがミヤを抱きしめるのと同時に、二人は強い衝撃を感じて地面にねじ伏せられた。見慣れない戦闘服に身を包んだ女性がミヤ達を拘束していた。拘束具を嵌められたミヤは声を発せられないが、ムラクモは無抵抗のままミヤをじっと見つめていた。ミヤは学生証を取られる】


ユリア

「抵抗は無駄よ、お嬢さん。君たちの身柄は防衛軍ユリア・オハラが預かる──どうかご理解頂戴な」

「少し眠っていて頂戴」


【途端に意識が落ちるミヤ。遠のく意識の中、家族と友人が無事ならいいけど、と考える】


《以上》


楽しくなったので期間終わって気が向いたら長編化します〜

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