書き溜めした方がいい?100万字書き溜めた作者が語る
はい、という事でね、書き溜めはした方がいいのか? どのくらいした方がいいのか? という疑問に100万文字書き溜めた作者としての目線で語りたいと思います。
ちなみに僕は代表作である「オルスティアの空」という作品を投稿するにあたり、100万文字近く書き溜めがあり、毎日稿で現在20万字程放出していますがようやく総合評価100ptくらいの底辺です。
何でここまで書き溜めたのかというと、この作品は転生なし、転移なし、ハーレム要素殆どなし、主人公は最初から最強じゃない、ロボット戦記物、等々非テンプレ要素をこれでもかってほど詰まらせてます。
どうせ投稿しても見向きもされないと分かっていたので、しこたま書き溜めました。じゃないと投稿した時に心が折れて確実にエタると思っていたからです。この作品は自分が昔から構想していた長編物語で、どんな形でも絶対に完結させたいと思っていたので。
まず、長編を書こうと思っている人は言わずもがな書き溜めはした方が良いに決まってます。毎日更新するにしろ、一気に更新するにしろ、その都度書くのは無理がありますし、書き溜めておけばストーリーに矛盾が出にくくなります。
テンプレ書く人なら、最初にある程度ポイントが入ったら一時間ごととかに一気に放出して、日間を駆け上がるなんて使い方も出来ますし、まあ書き溜めちゃうと読者の反応に合わせて臨機応変にストーリーを変えにくくなるというデメリットはありますが、メリットに比べればデメリットは少ないと思います。
書き溜める量なんですが、人気ジャンルのテンプレで打ち上がりを狙っている人はまあ10万字あれば無難かと思います。一回3000字としても毎日投稿しても一ヶ月は保ちますし。一斉放出するにしても一日20話投稿すればかなりポイント狙えるんじゃないでしょうか?
じゃあマイナージャンル非テンプレの長編を投稿しようとしてる人。別に人気なんて出なくていい、書籍化なんて全く狙ってない、趣味で書きたいもの書いてるだけだ……なんて人はどうでしょう?
はい、絶対書き溜めるべきです。なんなら完結まで書き溜めてから投稿してもいいぐらいです。
書き溜めは孤独な戦いです。誰の感想も貰えないし反応も勿論無い。段々何の為に書いているのか分からなくなってきて心が折れそうになり、ついつい投稿したくなります。
でもちょっと待ってください。ここで投稿したら負けです。マイナージャンルの非テンプレ作品なんて自分が思っている以上に読まれません。マジでブクマ付きません。書き溜めしてる間は「もしかしたらたまたま打ち上がってランキングに入るかもしれない」なんて希望があります。例えそれがあり得ない夢だとしても可能性は残ってます。
しかし投稿してしまったらそこにあるのは現実だけなんです。
悪い事は言いません、非テンプレ作品を投稿しようと思ってて「物語を絶対完結させたいんだ!」と思っている人は想定してる完結までの3分の2、最低でも折り返し地点までは書き溜めましょう。
私も「趣味で書いてるだけだから別に底辺でもいいし」って思ってたのに、いざ投稿して反響が薄いと心が折れそうになりました。というか現在進行形でなってます。人間やっぱり心のどこかで期待を抱いちゃってるんだなあって痛感します。
これ書き溜め無かったら確実に筆折ってたなと。書き溜めといて本当によかったなと過去の自分を褒める日々でございます!
ちなみに僕は仕事やりながら休みのちょっとした時間を利用して大体三ヶ月で10万字ペースでした、10万字書いたら休憩期間があったので一年で35万字くらいですかね。多分遅くも速くも無い部類かと思います。百万文字書き溜めるのには三年弱程かかりました。でも筆が速い人なら一ヶ月で10万字くらいはいける人もいるのでこればっかりは個人差がありますね。
という事で書き溜めの重要性について語らせてもらいました。僕もまだ書き溜め分があるのでそれを放出しながら続きも書いてく日々になります。一応完結時点で150万字くらいの超大作になる予定ですが、何とか最後まで完走は出来そうです。
書き溜めは自分との戦いです。読者の反応が欲しいという欲求と常に戦わなくてはなりません。しかし、ブクマやポイントの増減或いは不動に一喜一憂しながらだと、驚く程に続きを書く気力が湧いて来ません。
自分の未来のビジョン、自分の書きたいものがあるのなら、黙々と書き溜める事をお勧めします。それは未来の自分への投資でもあります。共に歯を食い縛り頑張りましょう!
あーーーーーー!俺も書籍化だのアニメ化だのしてみてえええ!!