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理事長とご対面

前回のあらすじ

学園に到着

でけー!広い!

謎の美少女に遭遇、白のパンツを見た

美少女に案内してもらい理事長室へ

コンコン、握り拳でドアをノックする


「入れ」


「失礼します」


そう言ってドアを開けて部屋に入る


「初めまして、あなたがこの学園の理事長ですか?

私冒険者ギルドヴィクトルから来たCランク冒険者、ミユウ・カザキリと申します」


「初めまして 私はこの学園の理事長を務めるマーサ・ベッセルだ、キミはあのヴィクトルの冒険者ギルドに所属してるのに礼儀正しいな?」


「ボクが異端なのは自覚してますよ、あそこはこちらの学園とは違って物理的に荒くれ者ものが多いですから」


「あはっはっはっ!!確かにそうだな!まぁいい、立ち話もなんだしせっかく来てくれたんだ、そこのソファーにでも座ってくれ」


ミユウはソファーに腰を掛ける、そう言えばギルドからは依頼内容何も聞いていないのだった

つい好条件だったので飛び付いてしまったが、冒険者としてはこれはまずいのではないか?


「まずはここまで足を運んでくれてご苦労だった、いくらアイツのよしみでも不安だろう」


「いえ、冒険者ならこの程度は慣れてますので大丈夫です」


「そうかそうか頼もしいな、なら依頼の説明会といこうか!

まず君にはこれを着てもらう!」


「ええっ!!」


理事長がどこからか出してきたこの学園の女子用制服だった







「まぁまずはその説明からするか、いまこの学園では幽霊事件が起きていてな、必ず女子生徒が魔力を吸われて、魔力貧血状態で発見される事件が起きているんだ」


思ったよりもヤバそうな事件だった

魔力貧血状態とは、魔力が枯渇してるor魔力が底を尽きそうな状態を現すもので、魔力は体力と同等のモノなので、無くなると通常の貧血と同じ状態になってしまうモノだ

ただ血と違って魔力なので、適度な睡眠を取れば回復するし、死ぬ事も無い 俗に言う倦怠感だ


「それって大丈夫なんですか?魔力を吸われたら体はフラつきますし、そこを襲われたらいくら魔法学園の生徒とはいえまずいのでは?」


魔力を吸われるだけなら生死には関わらない、だがそこを襲われてしまえば抵抗出来ずに殺されてしまうだろう

魔力が枯渇するという事はイコールそういう事なのだ


「あぁ、幸いにも我が学園生徒達は間力を吸われるだけで、それ以上何かされたりする事は今まで起きていない、ただ今後もどうなるかは流石に私でもわからん」


「それでボクが呼ばれた訳ですね」


「あぁ、私達でも外敵は排除する、しかしそれだけでは生徒の身近な棄権は守れん、なので潜入出来る者をと依頼した訳だ」


それなら納得出来る、幸いにもボクの外見だけなら女にも見えるからだ、外見を弄る魔法等はあるが、幻影を使うタイプの魔法士は時空魔術の1種で貴重なので、どこからも引っ張りだこで忙しいのが常識だ、こんな学園程度の依頼をこなす暇などない


「状況は分かりました、冒険者ギルドに依頼するのも理解出来ます しかし何故女子生徒の制服なんでしょうか…?」


そうなのだ、潜入するなら男子生徒でも出来るからだ

無理して女子生徒になる必要もない、なにより女装なんて恥ずかしい真似をしたくない

そう思っていたらマーサ理事長の顔がニヤリと歪んだ


「実はな、ギルマスと今日機能魔法具で通話したわけなんだが、キミのことを聞いて是非この服が似合うと思って準備して置いたんだ!!」


「いやだから何でですか!?」


「君がかわいいからに決まってるじゃないか!こんなに見た目が美少女なのに男の服を着せるなんてもったいない!」


「なんでやねん!!ってお前の趣味かーー!!」


ボクは絶叫していた、タダでさえ女の格好なんて恥ずかしいのにやめて欲しい、ボクは男なのに…!!


「そうだ!!だがそれだけではないぞ?被害者は女子生徒だと言ったな?」


「ええ、確かにそう聞きましたが…」


「つまりだ、ミユウ君が女装をして女子寮で暮らす事によってより確実に潜入が楽になり調査がしやすい、何故なら女子生徒の被害者しかいないからだ」


「うっ、それはそうですが…」


確かにそれは事実だ、女として被害者が発生する場所にいれば調査自体がある程度楽にこなすことが出来る、さらに未然に防ぐ事だって出来るかもしれない、これは一石二鳥なのだろう


「筋肉ムキムキの野郎ならまだしも、君なら適任なんだ!

生徒達の為でもあるんだ、どうか頼めないだろうか?」


勇者パーティのメンバーであり絶大な力を持つマーサ理事長が自ら頭を下げていた、この都市で生きていればなにも不自由をすることが無い理事長がだ


「分かりました、そこまで言うのなら…仕方ありません、これも女子生徒の為ですしね」


「ありがとうミユウ君!すまないがよろしく頼む!

で、制服の事なんだが、君にはこれを飲んで貰おうと思う」


「これは一体?」


「性別を変化させる薬だ、これを使えば上半身だけだが女の体に変化することが出来る、つまり潜入しやすくなるわけだ


その上で下半身は男のままだから特に不便になる事も無いだろう」


確かに、下半身まで女になるなら別だけど、そうでないならそこまで大変なものでは無いかも知れない、詰め物で偽乳とかつくるのは大変そうだしね


「わかりました、飲んでみます」


ゴクッゴクッ、喉から薬を飲んでる音がする、量はそこまで多くないので割とすぐ飲めた

そして少し時間が経過したその時


「あれ?何も起きませ...ンンっ!?

体が熱い、熱いイ!! んぅ…んん!んあああっ!!」


嬌声の様な声と共に体に熱さが増す、まるで体が作り替えられていくみたいだ

それと共に体に伴う快感が増していく、もうコレはイってしまう


「ああああっー!!!!!」


そう叫ぶと体が光に包まれ、発光する

だがすぐに納まった

そうして視界が定まると鏡に映る自身が見えてきた、適度に流れるような銀髪、整った顔、そして適度に膨らんだ胸と、クビレた腰だ、上半身は見事に女の子になっていた

では下半身は?と気になり急いでズボンの中を確認する、そこには前とあまり変わらない息子の姿が


「ふぅ…良かった、完全に女の子になったと思って焦ったよ。」


「そうか、そのだな…薬を飲むと高ぶってしまうと言う副作用があるんだが大丈夫か?」


「なんでそんな大事なこと教えてくれないんですか!!」


「いや説明する前に飲んでしまっただろう…それより大丈夫か?高ぶってしまったなら私とするか?」


「しません!アンタはさっきから何を言ってるんですか!!」


この学園長もやっぱりおかしい、勇者パーティはこんな人間ばかりなのかな?確かにちょっとムラムラするけど、気軽に言うのはやめて欲しい、いやほんとに


「わかった、もうからかうのは辞めよう」


「ってからかってたんですか!」


「ふふっ、薬の副作用もあまり問題無いみたいだし、これで一通りは終わったな、薬の切れる効果はどういう条件で切れるのかはまだ分かってないから、そこに関してはすまないが気を付けてくれ」


「投げやりすぎません!?」


「そう言うな、仕事の1つだと思え

最後に制服は既にキミがこれから入る事になっている女子寮に置いてあるから、それを使う様に

その他にもブラジャーとか下着類、私服まで用意してあるから後で自分でチェックするように、それとこれは部屋の鍵だ」


「依頼だとは言え随分用意周到ですね…主に服方面て」


「気にするな、それにここの料理は絶品だぞ?毎日3食飯付きで部屋も含めて無料、その上魔法に関するものも学べるなら冒険者としては美味しいだろう」


確かにその通りだ、条件があるとはいえここまで高待遇なものは間違いなく他に無い、そう考えるとにやけている理事長がこちらを見ていた


「つまりそういう事だから任せたぞ、事件に関する事などのサポートはこちらでもするので、頑張りたまえ」


「わかりました、これからよろしくお願いします」


ミユウは理事長に向かって挨拶をして、理事長室を出た

正直に言うと目上の女性と言うのはやはり緊張する、しかもあの魔女だと言うなら尚更だ、解放されたらため息がでてきた


「はぁ…とりあえず一つ終わったかな、これから勉強と調査の2足のわらじ生活だけど、美味しいご飯の為にもしばらくは頑張ろうかな!」


そう呟きながらミユウは鍵に示された「101」の番号の部屋へと向かって行った

今回少し長めでしたが、基本1500文字前後です

次回はお部屋を確かめに行きます

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