学園に到着
前回のあらすじ
ギルマスからの依頼のお話
どうやら適任者がボクしかいない
おいしい3食飯付き!?
行くっきゃない!
冒険者ギルド「ヴィクトル」から出て、早速少ない手荷物を纏めて馬車に乗車してから3時間が経過、ようやく例の学園に来た。
「ここがエンフェリート学園かぁ、思ったより野蛮なイメージじゃない むしろ華やかしすぎじゃない?」
エンフェリート学園の外観はまさにお嬢様学園と言われても不思議ではない位に華やかだ、白を基調とした美しい外見の建物だ。
そしてユーリッド大陸最大の魔法学園である、建物そのものがかなりの人数を収容出来るように出来てるみたいだ。
「でもここ荒くれ者ばかりが集まるって聞いたんだよなぁ…もしかしたら魔法の学園だからそうなってるだけ?まぁ憶測で考えても意味無いか とりあえず理事長室だっけな、そこに行かないと。」
渡された地図を元に校舎内を歩いて探してみる、フロア自体は1階が1年生〜3年生、2階が4〜6年生の教室の配置になって居て、各階事に食堂があり、そちらで各階の生徒は食事を取るみたいだ。
外のグラウンドには魔法、魔術で身体を動かす各部活があったり、校内の空き部屋には魔法に関係の無いインドア派、もしくは魔法や魔術を研究する部活もある、前者は少数派で後者はかなり多いが。
そんなこんな視線をうろちょろさせながら探していたら
「うわっ!?」
「きゃっ!?」
前を見ておらず女の子とぶつかってしまった、女の子は倒れて尻もちをついていた、白の純白の下着がスカートからめくれチラチラ見えていたので目を逸らす
「いや違うでしょ! すみません!お怪我はありませんか…!?」
「いいえ…大丈夫です ぶつかってしまいすみません…」
「良かった…!こちらこそぶつかってしまいすみません、前を見ていなかったもので…」
倒れていた彼女右手を差し出して起こす、すると先程はよく見ていなかったので気づかなかったのだが、目の前の女の子はこの世界では珍しいピンクの髪色だった。
うっとり見とれてしまっていた。
ピンクのストレートの髪を腰まで伸ばした美少女で、身長はそこまで高くない、だいたい160cm前後だろうか
胸はかなり大きい、Fカップくらいだろうか、それでも白を基調とした制服のお陰かかなりスタイル良く見える
瞳の色は紫水晶、こちらも滅多に居ない上に美しい輝きを放っていた
総じて彼女を見ると、まるで天使のようだった
「·········」
「あのー私の顔に何かついてますか?」
「ッ!?い、いいえ!すみません、珍しい髪の色だったものでびっくりしてしまいました」
「そうでしたか…よく言われます!ところであなたは外部の方ですか?」
そこで思い出す、ここに来た要件を
決して目の前の美少女を拝みに来た訳では無い、そう決して
「ッそうだ!ボクはここの理事長に呼ばれてこの学園に来たのですが、いかんせん理事長室が分からなくてですね」
「あっそうだったんですね!ここでぶつかったのも何かの縁、ここから近いので、よければ一緒にいきますか?」
「いいんですか!ありがとうございます!」
自分では分からないので目の前の美少女を頼る事にした、自身ではこの広い校舎内で見つける事は不可能だと思ったからだ
それから10分くらいすると、理事長室と名前の部屋までたどり着くことが出来た、どうやらこの部屋が理事長室らしい
「いやぁボク1人ではここにたどり着く事が出来ませんでした、ほんとうにありがとうございます!」
「いえいえ、大したことではありませんから それじゃ、私は授業がありますので戻りますね!」
「えっ!お礼を是非した」
そういう前に彼女は走り去ってしまっていた、どうやらボクをここまで案内するのに時間を使ってしまったみだいだ
後でお礼をしたいが
「あ、あのかわいい子の名前聞くの忘れちゃったなぁ…いや依頼主の話を先に聞かないとな、まずはご対面と行きますか」
そうしてミユウは理事長室に入っていった。
次話からいよいよ依頼の本題へ入ります